ボドロ [ハンターハンター]

所属・基礎データ

受験番号：191
出身地：不明
職業：武道家／ハンター志望者
年齢：不明（中年〜老年）
登場章：ハンター試験編（第287期）

ハンター試験会場では、礼儀正しく落ち着いた雰囲気を纏っており、 格闘家としての自信と経験をうかがわせる。 一方で、戦闘能力は確かでありながらも、念を扱う描写はなく、 純粋な肉体戦闘における熟練者としての立ち位置だった。

人物像・特徴

長い白髪を後ろに結い、端正な顔立ちに強い意志を宿す初老の男。 精神的に落ち着いており、他の受験者のような激情や野心は見せない。 対話や観察を重んじるタイプだが、状況判断力にも優れており、 試験会場でも他者の動きを的確に見抜く姿が描かれた。

1999年版アニメでは「前年にもハンター試験を受けていた」ことを明かし、 最終試験の内容を「学力テスト」と誤って推測してしまい、 他の受験者たちを動揺させるシーンが追加されている。

ハンター試験での経歴

第287期試験にて一次・二次試験を突破。 最終試験ではヒソカと対戦するが敗北し、重傷を負う。 その後、次の対戦相手としてレオリオとの試合が控えられていたが、 直前にイルミと遭遇して精神的に錯乱したキルアにより殺害されてしまう。

この殺害は試験のルール外であり、 ネテロをはじめとする試験官たちも驚愕していた。 その結果、キルアは失格となり、ボドロは無念のまま命を落とすことになる。

ネテロ会長の見立てでは、 「戦闘能力そのものはレオリオのほうが上だった」とされており、 武人としての年季はあるが、若い受験者たちの爆発力には及ばなかった。

作中での意義

ボドロはハンター試験という“命を賭けた選抜の厳しさ”を示す象徴的存在であり、 実力や人格を備えていても、運や環境次第で命を落とすという現実を体現している。 特にキルアの無差別な殺害行為は、ゾルディック家の恐るべき暗殺技術と、 少年でありながら常識を逸脱した残酷性を印象づけるエピソードとして語り継がれている。

補助情報・読者の声

ファンの間では「もっとも理不尽な死を遂げた受験者」として印象深く、 SNSでは「キルアに殺された武道家」「惜しい実力者」などの呼称で語られている。 人格者としての落ち着きと悲劇的な最期が、 ハンター試験編の緊張感を際立たせる要素となっている。

閉じる