トガリ [ハンターハンター]

① 所属・基礎データ

【基本属性】
・名前：トガリ（原作では名無し、旧アニメ版で命名）
・所属／立場：第287期ハンター試験試験官／無限四刀流の使い手
・登場作品：『HUNTER×HUNTER』
・CV：前田剛（1999年フジテレビ版）／鈴木琢磨（2011年日テレ版）

【概要】
トガリは元・ハンター試験官であり、前回（第286期）試験でヒソカ＝モロウに半殺しにされた人物。
顔に残る大きな傷はその戦いで負ったもので、以降ヒソカへの復讐を誓い、1年をかけて「無限四刀流」を編み出した。
復讐心を原動力に鍛錬を重ねた結果、独自の武装術を完成させたが、再戦ではその努力が通用しなかった。
原作では名前が明かされていないが、旧アニメ版で正式に「トガリ」と命名されている。

② 主要エピソード

第287期ハンター試験のトリックタワーにおいて登場。
試練官としてヒソカと再び対峙し、「上下 左右 正面 背後！！ あらゆる角度から無数の刃が貴様を切り刻む！！」という台詞を放ち、無限四刀流を繰り出す。
投げた4本の曲刀をブーメランのように操り、ジャグリングの要領で投擲とキャッチを繰り返す斬撃技で、ヒソカに3度の切り傷を負わせる。

しかし、技の構造的な弱点である「投げた刀を叩き落とされると無効化される」という欠点を突かれ、形勢は逆転。
ヒソカは短時間でトガリの刀のキャッチ技術を模倣し、「無駄な努力ご苦労様」と言い放って嘲笑する。
その直後、トガリは斬首されて敗北。床には彼の恐怖に歪んだ表情の生首が転がり、壮絶な最期を遂げた。

③ 能力・役割

【無限四刀流】
4本の曲刀を自在に操る独自の戦闘術。
投げた刃を軌道計算しながらキャッチするまでに半年以上の修練を要したとされる。
あらゆる方向からの斬撃が可能で、初見殺しとしての威力は高いが、武器操作が外部から妨害されると破綻する構造的脆弱性を持つ。

【役割】
トガリは“復讐に取り憑かれた過去の試験官”として、ヒソカの圧倒的な成長と冷酷さを描く対比的存在。
無限の鍛錬を積みながらも「模倣され敗北する」という皮肉な構図により、ヒソカの異常な才能を際立たせる役割を果たしている。

閉じる