カキン帝国 王子 [ハンターハンター]

概要

国家名：カキン帝国（Kakin Empire）
統治者：ナスビ＝ホイコーロ（国王）
政治体制：王政＋議会民主主義（革命後に体制転換）
特徴：暗黒大陸進出を目論む新興国家。古代王国時代の密約を棚上げにしたことでV5（近代5大陸）からの制裁を回避している。
現状：王位継承戦実施中。14人の王子のうち最後に生き残った者が次代国王となる。

王と王族の構造

国王 ナスビ＝ホイコーロ
・語尾に「ホイ」を付ける独特な話し方をする飄々とした人物。
・表向きは穏やかだが、王位継承戦という残酷な儀式を笑みを浮かべて推進する冷酷な支配者。

王子一覧（順位順）

第1王子 ベンジャミン
軍事最高副顧問を務める筋骨隆々の男。念能力〈星を継ぐもの（ベンジャミンバトン）〉で部下の能力を継承。苛烈な性格ながらも理性を保ち、敵対者にも合理的判断を下す。

第2王子 カミーラ
傲慢な女王気質の美女。念能力〈百万回生きた猫（ネコノナマエ）〉で死から復活する自己再生型能力を持つ。兄弟を見下し、世界を「カミィの思い通り」に支配しようとするが、ベンジャミンに返り討ちに遭う。

第3王子 チョウライ
理性的な政治家肌の王子。念と情報の交換でクラピカと協定を結ぶ。裏社会とも繋がる冷静な戦略家。

第4王子 ツェリードニヒ
知的な仮面をかぶった狂気の芸術家。生きた人間を解体する異常嗜好を持ち、特質系念能力者。10秒先の未来を見る能力を獲得し、クラピカの宿敵候補として登場。

第5王子 ツベッパ
科学者気質の女性で、知性を尊ぶ現実主義者。現体制に批判的で、上位王子の粛清を画策する。

第6王子 タイソン
「愛で世界を救う」を信条とするカルト宗教“タイソン教”の教祖。性別不詳で、教典の影響力が強い。

第7王子 ルズールス
粗野だが善良な性格。薬物更生を支援するなど人間味がある。護衛のバショウと意気投合。

第8王子 サレサレ（死亡）
享楽的な王子で、美女を侍らせながら継承戦に無関心。晩餐会直前に暗殺される。

第9王子 ハルケンブルグ
高潔で民を想う理想主義者。霊獣によって覚醒し、強力な“鎧と矢”の念能力を得る。兄弟の中でも唯一ツェリードニヒの力量を認めている。

第10王子 カチョウ（死亡）
双子の姉。妹フウゲツを守るため、わざと嫌われ役を演じていた。脱出失敗の末に命を落とすが、死後も霊獣となり妹を護る。

第11王子 フウゲツ
心優しい少女。カチョウの死を超えて彼女の魂とともに生き延びようとする。

第12王子 モモゼ（死亡）
温和な少女。継承戦初日に護衛タフディーにより絞殺される。

第13王子 マラヤーム
幼い少年。母セヴァンチに溺愛されている。

第14王子 ワブル
赤子。クラピカに保護され、彼の精神的支柱となる存在。

王位継承戦の構造

王族の血を継ぐ14人の王子が、王の命令により船〈B・W号〉に乗り込み、最後の一人になるまで殺し合う儀式。
各王子には“守護霊獣”が宿り、母親ごとに階層区画が異なる。
念能力者の戦略、マフィア組織の介入、クラピカの交渉など、複数の思惑が交錯する群像劇。

テーマと評価

・王位継承戦は「血統と権力」「進化と滅び」を象徴する物語。
・各王子が“生存”と“支配”の本能を描く哲学的構成で、HUNTER×HUNTER随一の群像編と評される。
・読者からは「富樫の最高傑作的構築」「1話1話が事件」との声も多い。

ユーザーの声

> 登場人物が多いのに一人ひとりが強烈に立ってる。
> 継承戦編は心理戦と政治劇の極み。
> ツェリードニヒの覚醒描写が鳥肌ものだった。

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