サレサレ（第8王子） [ハンターハンター]

① 所属・基礎データ

【地位】カキン帝国 第8王子
【性格】享楽的・放埒・自己陶酔型
【特徴】恰幅の良い体型。常に美女を侍らせ、快楽的な日々を送る。
【政治姿勢】王位継承戦に無関心。現体制の維持にも興味を示さない。

快楽主義者の典型であり、地位や権力に執着せず、
「音楽と愛で世界を変える」と豪語するなど、
現実離れした理想を口にする人物として描かれる。

第一回日曜晩餐会では自作のラップを披露して
“世界を変える”と宣言したが、直前に倒れ、
ウショウヒの能力によって危篤状態に陥った。

---

② 主要エピソード

王位継承戦においては最初から消極的で、
他の王子たちが警戒網を張る中、女性や酒に囲まれたまま
享楽的に過ごしていた。

晩餐会直前、突如としてウショウヒの念能力により重体となり、
ツベッパは「多少の体調不良では押し切って出席するはず」と分析し、
その異常を“外部による攻撃”と即座に看破している。
結局、サレサレは登壇することなく意識を失い、
悲劇の王子として表舞台から退場することとなった。

---

③ 念能力・守護霊獣

【系統】操作系＋拡散式誘導型
【守護霊獣】複数の口を持つ球体状の霊獣。
吐き出す煙を吸い込んだ者は、吸収量に応じてサレサレへの好意を増し、
一定量を超えると霊獣の分体に憑依された「保菌者（キャリアー）」と化す。

保菌者となった者は無意識のうちにサレサレを擁護・賞賛し、
その支配網は煙によって拡散的に広がるため、
彼の存在自体が“集団洗脳型”の感染現象を生み出していた。

しかし後にリハンの念獣に捕食され、霊獣自体は消滅している。

---

④ 評価と位置づけ

サレサレは一見無能に見えるが、
その念獣は“無意識的支配”という形で群衆心理を操る性質を持ち、
放縦と享楽の象徴であると同時に「大衆的支配構造」の寓意でもある。

彼の早すぎる退場は、権力と欲望の混濁を描く
カキン王位継承戦の中で、最も皮肉的な幕引きとして機能している。

閉じる