ツェリードニヒ（第4王子） [ハンターハンター]

所属・基礎データ

名前：ツェリードニヒ＝ホイコーロ（Tserriednich Hui Guo Rou）
所属：カキン帝国王族／第四王子
父：ナスビー＝ホイコーロ（国王）
母：ウンマ（正室）
兄弟：第一王子ベンジャミン（同母兄）ほか十三王子
外見：長髪を後ろで束ねた端正な青年。額から頬にかけての影が印象的で、常に穏やかな微笑を浮かべる。
特徴：緋の眼（クルタ族最後の一人の眼）を収集し、闇サイトに投稿するなど猟奇的嗜好を持つ。
肩書：王位継承戦参加者／暗黒大陸行き大型船「B・W号」乗船者
ケツモチ：カキン三大マフィアの一つ「エイ＝イ一家」（現組長モレナ＝ブルードとは不仲）
CV：未登場（2025年時点）

性格・人物像

博学で理知的だが、根底には異常なまでの快楽殺人嗜好を抱く。
若い女性を“素材”として扱い、極限状態の恐怖や苦痛を「芸術」として解体するスナッフマニア。
「前途ある若者が極限状態下で産み出す総合芸術」と称するその思想は、単なる残虐趣味ではなく哲学的ともいえる歪みを帯びている。

表向きは知的で洗練された物腰を崩さず、無知な者を見下し、対話では常に主導権を握る。
だが一度関心を持ったものには徹底的に執着し、膨大な時間と労力を注ぎ込む努力家でもある。
念能力習得においても短期間で天才的成長を遂げ、その異常な集中力と忍耐力には指導役テータも戦慄している。

王位継承戦での行動

暗黒大陸行きの船「B・W号」で行われる王位継承戦に参加。
同乗するクラピカの主要標的であり、船内で最も危険視される存在の一人。
護衛兵5名はいずれもハンター試験合格者であり、精鋭を揃えている。

上位の王子たちと異なり当初は“念”の存在を知らなかったが、クラピカによる船内放送をきっかけに念の概念を知る。
その後、私設兵テータの指導のもと念修行を開始。
短期間で水見式を行い、結果として水が泡立ち異臭を放ち、葉が溶けるという異常な反応を示した。
この時点で特質系と判明し、以降急速に能力を開花させていく。

念能力

系統：特質系

**刹那の10秒（せつなのじゅっびょう）** 目を閉じて“絶”を行うと発動。未来の10秒間を「予知夢」として見る能力。
予知夢を見た後に自身の行動を変えても、他者からはその変化が認識されず、夢で見た通りに現実が進行する。

“絶”を継続することでさらに先の未来を連続的に視ることも可能。
ただし、その間に現実では初めの10秒間が同時進行しており、
能力者は予知した行動を踏まえて“未来を上書き”することができる。

この能力によってテータの発砲を事前に回避し、結果として守護霊獣の警告を受けた。
予知と現実の狭間に立つ異常な直感と統制力が際立っている。

念獣・守護霊獣

四大行修行中に無意識のうちに発現した異形の念獣。

**守護霊獣：人面の孤馬** 人間の女性の顔を持つ馬の姿をしたおぞましい生物。
「次ニ 王子ノ質問ニ偽リデ答エレバ オ前ハ人間デナクナル」と発言する。

① 王子に嘘をついた者に“傷”のマーキングを刻む。
② 嘘が確認されると印とともに警告を発する。
③ 警告に逆らえば“人でなくなり”、ツェリードニヒの支配下に入る。

この能力は彼の“真実と支配”への強迫観念を象徴しており、
人間を「素材」として支配・再構成する彼の歪な欲求を体現している。

役割

ツェリードニヒは、カキン王族の腐敗と人間の悪意を極限まで具現化した存在。
同時に、冨樫義博が描く“才能と狂気”の結晶であり、
努力・知性・暴力・霊性の全てを併せ持つ“新たな怪物”として位置づけられている。

（補助）SNS上では「クラピカ最大の敵」「冨樫が描く悪の完成形」「美しすぎるサイコ」と称され、
“理性を持った狂気”というテーマを最も象徴する王子として注目されている。
今後の暗黒大陸編では、クラピカと対峙する最大の焦点となる存在。

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