カミーラ（第2王子） [ハンターハンター]

所属・基礎データ

名前：カミーラ＝ホイコーロ（Camilla Hui Guo Rou）
所属：カキン帝国 王族／第2王子
母親：ドゥアズル王妃（ツベッパ、ルズールス、ハルケンブルグと同母）
性別：女性
出身：カキン帝国 王族宮廷
一人称：「私」「カミィ」
念系統：変化系（カウンター型能力者）
守護霊獣系統：操作系・強制型
初登場：王位継承戦編（暗黒大陸航行編）

人物像・性格

カミーラは、ドゥアズル王妃の長女であり、ホイコーロ王家の中でも特に自尊心と支配欲の強い人物。
幼少期から「王族であること」そのものを自分の価値としており、
他者に従うことを何よりも屈辱と考えている。

聡明ではあるが、自分の思い通りにならないことを極端に嫌い、
反対意見を述べた部下を即座に処刑するなど、冷酷な独裁者的気質を持つ。
言動は常に尊大で、他人を“自分の舞台の脇役”と見なす傾向がある。

その一方で、念能力に関しては高い理論理解を持ち、
自らの死をも計算に入れた上で発動する「カウンター型能力」を構築していることから、
単なる激情家ではなく戦略的知能の持ち主でもある。

念能力：「百万回生きた猫（ネコノナマエ）」

系統：変化系能力（カウンター型・死後発動型）

**能力概要：** カミーラが死亡した瞬間に発動する“自動報復型”の念。
彼女を殺した者の命を代償に、カミーラを蘇生させるという極めて異質な能力。

**発動条件と効果：** - カミーラが“殺害された”場合のみ自動発動。 - 巨大な黒猫の念獣「百万回生きた猫」が出現し、
　加害者の生命エネルギーを奪いカミーラへと還元する。 - 対象が死亡することで、カミーラの肉体は瞬時に完全蘇生する。 - 逆に、拘束や非致死的攻撃には全く効果を発揮しない。

**特性と弱点：** この能力は“死を恐れぬ者”にしか成立しない究極のカウンター型念。
ただし、相手が仕組みを理解している場合は機能しないという致命的な欠点を持つ。
ベンジャミン王子との対峙ではその弱点を突かれ、逆に拘束・無力化された。

この結果、彼女は自らの能力への過信が招く“敗北”を初めて味わうこととなる。

守護霊獣

外見：乳房のような果実（または花）が実る奇妙な樹木状の念獣。
系統：操作系（強制型）

能力の詳細は不明だが、「ある条件を満たした者を操作する」強制支配型の能力を持つ。
カミーラ本人は「私には自前の念があるから不要」と公言しているが、
実際には窮地で霊獣の力に頼る描写があり、
その“二重の依存構造”は彼女のプライドと矛盾を象徴している。

王位継承戦での行動

カミーラは継承戦の初期段階で他の王子を軽視し、
特に第一王子ベンジャミンに対して敵意を露わにした。
自身の能力を過信して正面衝突を選び、彼を挑発して殺させようとするが、
逆に拘束されて“百万回生きた猫”の発動条件を満たせず敗北。

その後、ベンジャミンに幽閉され、能力者としても政治的にも無力化されるが、
彼女の存在は依然として継承戦の不確定要素として生き続けている。

性格・評価

表面的には高飛車で傲慢だが、
“死をも恐れぬ信念”と“強烈な自己愛”を兼ね備えたカリスマ性を持つ。
その生き様は、王位継承戦の「欲と信念の衝突」を象徴する存在といえる。

また、彼女の能力が“死の逆転”をモチーフとしている点から、
カキン編の中でも「生と死」「支配と被支配」という
シリーズの根幹テーマを体現する重要キャラクターである。

役割

カミーラは『HUNTER×HUNTER』における“王族の傲慢”の化身。
念能力の構造自体が、彼女の生き方と完全に一致しており、
「他者の命を犠牲にしてでも自分を生かす」という
究極の自己中心的存在として描かれている。

（補助）SNS上では「女王的狂気の象徴」「最も“冨樫的”なキャラ」として人気が高く、
彼女の「生への執着」が今後の継承戦にどう影響するかが注目されている。

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