モモゼ（第12王子） [ハンターハンター]

所属・基礎データ

名前：モモゼ＝ホイコーロ（Momose Hui Guo Rou）
地位：カキン帝国 第12王子
母親：セヴァンチ王妃（第13王子マラヤームの母でもある）
同母弟：マラヤーム王子
性別：女性
外見：柔らかな金髪を持ち、王族らしい気品を湛えた少女。幼くも落ち着いた雰囲気を持つ。
性格：おしとやかで礼儀正しいが、芯は強く、王となる覚悟を持っている。
初登場：暗黒大陸編（王位継承戦編）
守護霊獣：巨大なネズミ型のデフォルメ精霊（操作系・半強制型）
status：継承戦初日に死亡（第一の脱落者）

主要エピソード

カキン王ナスビ＝ホイコーロの十二番目の王子として誕生。
母・セヴァンチ王妃は弟マラヤームを溺愛し、モモゼにはほとんど愛情を注がなかった。
それでもモモゼは感情を荒らげることなく、常に丁寧な言葉と穏やかな所作を崩さない少女であった。

王位継承戦が始まると、彼女の守護霊獣は自動的に“防衛行動”を取るようになり、
モモゼの意思を超えて次々と他者を操り始める。
結果として、霊獣が活動しすぎたために彼女自身のオーラが欠乏し、極度の疲労状態に陥る。

疲労で眠り込んだ隙を狙われ、彼女は暗殺者によって命を落とす。
王位継承戦初の脱落者となったその死は、
幼いながらも凛とした姿勢を崩さなかったモモゼの気高さを際立たせる結果となった。

守護霊獣と念能力

守護霊獣の系統：**操作系・半強制型**
外見：デフォルメ化された巨大なネズミの姿をしている。

能力の概要：
対象に「おヒマ？」と声をかけ、相手が「ヒマ」と答えるとその人物を操ることができる。
操られた者は霊獣の支配下に置かれ、モモゼの命令を実行するが、
本人の意思とは関係なく霊獣が独断で行動することも多く、これがオーラ枯渇の原因となった。

霊獣が制御不能になるほど活動していたことから、
操作能力としては極めて高い潜在能力を持っていたと考えられる。

役割

モモゼは、王位継承戦という権力争いの中で最初に犠牲となった“純粋な王子”として位置づけられている。
彼女の死は、権謀術数と殺意が渦巻く王族間の戦いにおいて、
「善良さや誠実さでは生き残れない」という残酷な現実を象徴している。

幼いながらも王となることを信じて疑わなかったその信念と、
守護霊獣の暴走によって命を削る姿は、
“王位継承戦の狂気”と“無垢な理想の終焉”を象徴するシーンとして読者に強い印象を残した。

（補助）SNS上では「モモゼの死が最も理不尽」「冨樫の美学が詰まった王子」と評されており、
彼女の短い登場ながらも強い余韻を残す描写が高く評価されている。

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