カチョウ（第10王子） [ハンターハンター]

① 所属・基礎データ

【地位】カキン帝国 第10王子
【家族関係】双子の妹：フウゲツ（第11王子）
【性格】外面は高慢で我儘／内面は献身的・利他的
【特徴】策略的で機転が利くが、常に妹優先の行動を取る。

継承戦の序盤では、護衛からも疎まれるほどの“嫌われ者”として振る舞っていたが、
それはすべて妹のフウゲツを守るための演技だった。
周囲の敵意を自分に集中させ、妹を危険から遠ざけるという、
幼いながらも極めて聡明で献身的な計算を行っていた。

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② 主要エピソード

継承戦に巻き込まれた後、カチョウはセンリツと出会い、
自らの本心を見抜かれたことで初めて味方を得る。
センリツの協力のもと、双子であるフウゲツと共に船外脱出を試みるが、
継承儀式の“王子を逃がさぬ制約”が発動し、
カチョウは妹を庇って命を落とす。

その最期の瞬間も恐怖や後悔ではなく、
「妹だけでも生きて」と願う微笑みで描かれており、
その想いは死後、念として具現化することになる。

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③ 念能力・守護霊獣

【タイプ】相互協力型能力（特質系に近い無形念）
【能力名】「2人セゾン（キミガイナイ）」
この能力は、カチョウとフウゲツのどちらか一方が死亡した場合、
亡くなった側がもう一方の姿をとり、死ぬまでその身を守るというもの。

カチョウの死後、能力は自動的に発動し、
彼女の姿をした“もう一人のカチョウ”がフウゲツの傍に現れた。
それは霊獣とも念とも呼べる存在であり、
妹を守るためだけに存在する“純粋な想いの化身”となっている。

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④ 評価と位置づけ

カチョウはカキン王子の中で最も“人間的な愛情”を体現する存在。
権力や名誉ではなく、**たった一人の妹を守る**という動機で動き、
その死後もなお念となって妹を護り続ける姿は、
継承戦編における唯一の“無償の愛”の象徴とされる。

彼女の能力「2人セゾン」は、
血よりも深い絆を描いたハンター×ハンター屈指の感動的要素として高く評価されている。

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