蛇王マザースネーク [トリコ]

①所属・基礎データ
生息地：グルメ界エリア4／捕獲レベル：6310。
体長22万km、体高2500m、体重1.5京tという地球最大の生物で、その巨体は星を一周する規模。
体色は淡いピンクで、宇宙空間にも到達可能。
人間界でも胴体のみが稀に目撃され「幸運の証」とされるが、実際には遭遇者の多くが捕食される。
「蛇王と目が合った者は必ず死ぬ」と恐れられるほどの圧倒的存在である。

②主要エピソード
体内の消化液「蛇王の消化牢（マザーズロック）」は、捕らえた生物を穏やかに溶かし、死の恐怖すら感じさせない。
ネオの分裂体を瞬時に呑み込み消化したが、本体戦では「炭酸ジュース程度」とされ敗北。
全身の水分を失い、自ら鯨王ムーンに飲み込まれ、ムーンごと竜王デロウスの異次元レーザーに貫かれる最期を迎えた。
センターによる蘇生描写はなく、八王の中で唯一復活が確認されていない。
過去には鯨王ムーンとの戦闘により「マザートルネード」と呼ばれる永続的な超竜巻を発生させている。

③能力・役割
消化牢（マザーズロック）：対象を苦痛なく溶かす強酸性液。内部は“安らぎの地獄”と形容される。
圧倒的捕食能力：音もなく接近し、視線一つで獲物の自由を奪う。
恒星級の生命力：宇宙空間に到達しても活動可能。地球環境の循環を司る存在でもある。
幼体のクイン（サニーのパートナー）は体長50kmに達し、将来の新たな蛇王候補とされる。

総評
蛇王マザースネークは、『トリコ』世界における“死と再生の象徴”である。
その消化は破壊ではなく「安らぎとしての死」を与える行為であり、生命の終焉を優しく包み込む。
最期まで他の八王を護るように行動したその姿は、母性と畏怖を併せ持つ究極の捕食者として神話的地位を確立している。