猿王バンビーナ [トリコ]
猿王バンビーナ（えんおう・ばんびーな）は『トリコ』に登場する八王の一体で、グルメ界エリア7「100Gマウンテン」に棲む猿族の王。<br> 読者投稿から生まれたキャラクターで、種族名はキンタマントヒヒ。八王の中でも最も自由奔放で“問題児”と称される存在である。
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①所属・基礎データ
捕獲レベルは6000。
頭・肩・腰に毛を蓄え、巨大な尻と睾丸を露出した独特の体型を持つ。体格は成人男性ほどと小柄ながら、戦闘力は馬王をも凌ぐとも言われる。
所有する食寶はアカシアのフルコース「ペア」で、死者を蘇らせる生命のスープ。実際には、猿王の睾丸内に蓄積された液体がその正体である。
平時は戦いに興味を持たず、日々を気ままな“遊び”で過ごす。
②主要エピソード
圧倒的な身体能力を「遊び」として使い、山を水切りのように投げ、岩が地球を一周して戻るという逸話を持つ。
軽い跳躍で宇宙空間に達し、膝カックン一つで相手を粉砕するなど、八王の中でも異常な出力を誇る。
猿武（演舞）という格闘術を群れに伝えたのも、己に釣り合う遊び相手を増やすためだった。
やがてトリコ一行との邂逅を経て“モンキーダンス”が完全に再現され、かつての恋人「バンビーナ」への想いが成就。
その瞬間、食寶ペアの捕獲条件が満たされる。最終章では馬王ヘラクレスと共にネオとの決戦に参加し、片目を失いながらも奮戦した。
③能力・役割
異常な筋力と瞬発力を持ち、地球規模の破壊を“遊び”で起こす。
真の姿では白く変化し、筋肉質な体躯に進化。尻尾の一撃は宇宙空間にまで達し、人工衛星をも両断する。
また、口から食欲エネルギー波を放ち、ブルーニトロを吹き飛ばすなど、圧倒的な食力を誇る。
この姿になると地球全体がざわめき、生物が「最後の晩餐」を求めるという、存在そのものが災厄と化す。
総評
猿王バンビーナは『トリコ』の中でも最も“生命の歓喜”と“孤独”を体現した存在である。
圧倒的な強さの裏に恋人を失った悲哀を抱え、遊びや猿武はすべて彼女への追憶に通じていた。
八王随一の自由と哀しみを背負う存在として、力と感情の両極を象徴する神話的存在である。
