狼王ギネス [トリコ]

①所属・基礎データ
種族名：バトルウルフ／生息地：グルメ界エリア2。
捕獲レベルは6550で、群れのナンバー2（6090）を大きく上回る。
体長は約100mとされ、通常個体の数倍の巨体を誇る。枝垂れるような長毛と、闇の中で光る眼光が特徴。
次郎の育ての親でもあり、彼にレッドニトロを与えたことで「暴獣」としての成長を支えた存在とされる。

②主要エピソード
メルク編以降、伝説級の存在として語られていたが、最終章にて八王の一体として参戦。
遠吠えによって他の八王を召集し、アカシア＝ネオとの決戦に臨む。
戦闘中に頭部を喰われるもセンターで蘇生し、戦後は八王の座を降り、群れの次代に王位を譲った。
またアカシアとの戦闘では、二狼への想いを込めた「ギネスパンチ」を放ち、アカシア（ネオ）に一時的な拒絶反応を起こさせる。
食を通じた戦いという本作の主題を象徴する場面の一つである。

③能力・役割
匂いを嗅ぐだけで対象の情報を読み取り、尿を使って伝達もできる特殊感知能力を持つ。
人間がこの嗅覚情報を受けると、魂を抜かれたように昏倒する。
また群れを率いて「闇に紛れる」擬態能力を持ち、戦闘における総合バランスでは八王中最も実戦的とされる。
片足の震脚だけで地球が波打つほどの衝撃を発する圧倒的な身体能力を誇る。

総評
狼王ギネスは『トリコ』世界における忠義と怒りの象徴であり、生命と群れを守る王の本能を体現している。
その拳がネオをも拒絶させた場面は、単なる戦闘ではなく“味の因果”を揺るがす瞬間であった。
圧倒的な力と理性を併せ持ち、八王の中でも最も「王」の名にふさわしい威厳を放つ存在である。