ゼノ=ゾルディック

所属・基礎データ

ゾルディック家の祖父／暗殺者／放出系能力者
年齢：67歳／身長：161cm／体重：58kg／血液型：A型
服装：「一日一殺」「生涯現役」などの四字熟語入りの道着がトレードマーク。

外見は小柄な老人だが、鋭い眼光と凛とした佇まいからは長年の経験と練達の気配が漂う。 クロロの能力の制約を一瞬で看破するなど、洞察力と実戦経験の深さは作中でも随一。

人物・性格

ゼノは「暗殺は仕事であり、感情ではない」という信条を持ち、対象以外の殺害は一切行わない。 依頼人が死亡した時点で任務を終了させる徹底したプロフェッショナリズムを貫く。 同業者に名刺を渡すほど営業熱心な一面もあり、暗殺を“職業”として合理的に捉えている。

普段は穏やかな老人で、キルアにも理解ある態度を見せるが、 戦闘においては容赦なく、ヨークシン編ではクロロとの戦闘中に 「ワシもろともで構わん！ 殺れ！」と叫び、自己犠牲も辞さぬ覚悟を見せた。

作中での活躍

■ヨークシンシティ編：
マフィア組織「十老頭」からの依頼で、シルバと共に幻影旅団のクロロ=ルシルフル暗殺を請け負う。 クロロの能力分析を短時間で完了させ、戦闘中に“龍頭戯画”で組み付き、 シルバに「自分ごと撃て」と指示する冷徹な判断を見せる。 しかし、イルミからの連絡で依頼主が死亡したことを知り、即座に撤退。

■キメラ=アント編：
ネテロの依頼で、王と護衛軍の分断任務を担当。 「王を倒す」ことではなく「ネテロが戦える環境を整えること」が目的であり、 任務完了後は冷静に撤収している。 この際の“龍星群”によって一般人コムギを巻き込んでしまい、 「初めて無関係の人間を殺したかもしれん」と悔いる様子を見せる。

念能力（放出系）

ゼノは放出系能力者であり、最大半径300mの「円」を展開可能。 彼の念は“龍”を象ることで高い放出制御と威力を兼ね備えている。 （※かつては変化系とされていたが、冨樫義博展での作者メモにより放出系と確定。）

**① 龍頭戯画（ドラゴンヘッド）** オーラを巨大な東洋の龍の姿に変化させる技。 龍はゼノの体から離れて飛行可能で、騎乗して移動手段としても使用される。 ヨークシン編や蟻編では主に移動兼制圧技として登場。

**② 牙突（ドラゴンランス）** 龍頭戯画から派生する近距離攻撃技。 手のオーラを龍の頭部の形に凝縮させ、伸縮自在の突き攻撃を繰り出す。 威力は極めて高く、クロロですら「あれを防ぐのは不可能」と評している。

**③ 龍星群（ドラゴンダイヴ）** 龍頭戯画を無数の小型龍へ分解し、上空から雨のように降らせる殲滅技。 攻撃範囲は建造物一帯を覆うほど広大で、威力も貫通性も極めて高い。 キメラ=アント宮殿襲撃時、ネテロとの共同作戦で使用された。

評価・読者の声（補助）

読者の間では「理想の暗殺者」「仕事に生きる哲学者」として人気が高い。
SNSでは「ゼノの“殺しは仕事”という冷静さが渋い」「孫想いのじいちゃんで好き」などの声も多く、 冷徹さと人間味を併せ持つ“ゾルディック家の良心”として認識されている。

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