イルミ=ゾルディック

所属・基礎データ

ゾルディック家長男／暗殺者／第287期ハンター試験合格者（偽名：ギタラクル）
血液型：A型／身長：185cm／体重：68kg／年齢：24歳
髪型：黒髪ロング／表情：ほぼ変化なし、能面のような無機質さ。
好物：りんごのうさちゃん・タコさんウインナー（ボイスドラマ『ゾルディック家の食卓』より）

人物・性格

常に冷静沈着で、標的以外の人間も平然と犠牲にする非情な思考の持ち主。
祖父ゼノのような職業倫理はなく、“目的のための殺人”に迷いがない。
ツボネ曰く「イルミとミルキは母親似で好きになれない」。

一方で家族への忠誠心は厚く、特に弟キルアに対しては異常な執着を持つ。 彼を「最も優れた暗殺者に育て上げる」ため、幼少期から洗脳的な訓練を施した。
この執着は所有欲に近く、キルアがゴンら外部と関わることを「不純」と見なし、友情そのものを否定。
ヒソカに「友達のために戦えるか？」と問われた際、 「できないね。お前に友達を作る資格はないよ」と切り返す場面が象徴的。

家族・交友関係

- 父シルバ・祖父ゼノとは“仕事仲間”としてギブ＆テイクの関係。
- ヒソカとは金銭契約を通じたビジネスパートナーであり、軽口を叩き合うほどの関係性。
家族内の「アルカ保護試練（インナー・ミッション）」でも行動を共にする。
- クロロ=ルシルフルとも面識があり、必要に応じて取引を行う。
交友関係はいずれも利害一致の範囲に留まり、友情や情緒的な絆は存在しない。

キルアへの関係

キルアの頭部に“命令針”を刺し、「勝てない敵とは戦うな」と暗示を与えていた。
目的は、キルアを“生存優先の暗殺者”として完成させること。 結果的に蟻編でキルアが針を抜き、呪縛を破るまで強い支配を続けていた。

イルミの愛情は極めて歪んでおり、弟の自由や交友関係を奪う形で保護を続ける。 ヒソカが「キルアを殺す」と冗談を言っただけで、周囲を震撼させる殺気を放ち、 遠く離れたキルアにまで感知されるほどの強烈な感情を見せた。

念能力：操作系

イルミは針を媒介として他者・自身を自在に操作する操作系能力者。
針には念が込められており、対象の脳・筋肉・皮膚構造を操ることが可能。
応用範囲は広く、主に以下の技が知られている。

**① 針人間（マリオネット・ゾンビ）** 対象の脳に針を刺し、絶対服従状態に変える。
肉体能力が強化される代わりに精神は崩壊、命令完遂後に力尽きて死亡する。
針を抜いても回復せず、廃人のまま。

**② 自己変装（ギタラクル）** 自分の頭部や体に針を刺し、顔や体格を変化させる技。 変装中は声や表情の動きまで制御可能で、ハンター試験時はこの能力で完全に別人“ギタラクル”として活動した。 （針を使わずとも短時間ならば変装可能な高精度技術。）

**③ 思考制御・洗脳針** 頭部の特定箇所に刺すことで対象の思考行動を限定。 弟キルアへの「逃避本能の植え付け」もこの応用技。

戦闘力評価

ヒソカの私的採点では「95点」。 十二支んの平均（77〜90点）を上回り、ヒソカが唯一即座に反応した高評価対象。 戦闘描写は少ないものの、複数のプロハンター集団をヒソカと共に瞬時に殲滅している。 その戦闘力・暗殺技術は作中上位クラス。

読者の声・補助情報

SNS上では「愛が歪みすぎてホラー」「兄弟愛の狂気」「イルミは冷酷な保護者」などの声が多い。 中でも「キルアを守るために壊している」という矛盾した構図に魅力を感じる読者も多く、 “ゾルディック家最大の闇”として物語に重厚さを与える存在と評されている。

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