虚式「茈」 [呪術廻戦]

概要

分類：術式（複合技）
系統：術式順転・反転の合成技
使用者：五条悟
所属：呪術高専教員／五条家
位置づけ：五条家奥義／御三家相伝術式の中でも秘匿度が高い技
初出状況：姉妹校交流戦の森での実戦投入（花御との戦闘）
主な効果：蒼と赫の衝突で生じる仮想の質量を高速で射出し、着弾地点から地形ごと抉り取る

性質と仕組み

・術式順転である蒼と、術式反転である赫を同時に発動し、両者を衝突させることで別種のエネルギーを生成する構造になっている。
・作者の説明としては、二つのエネルギーをぶつけることで第三の凄まじいエネルギーを作り出すイメージとされる。
・この衝突によって生まれた仮想の質量を、高速の弾丸のように押し出して放つため、射線上の物質はまとめて抉り取られる。
・術式構成上、呪力操作の精度と同時制御が極めて高度であり、術師の基礎能力が要求されるハイリスクな大技となっている。

威力とスケール

・姉妹校交流戦の舞台となった森では、虚式茈の一撃だけで広範囲にわたって地面が地中深くまで抉られ、地形自体が大きく変形した。
・偽夏油と組んでいた特級呪霊の中で、特に硬さとタフネスが抜きん出ていた花御も、直撃を回避してなお左半身を大きく削り取られている。
・呪力を増幅した状態で、あえて呪詞と掌印を用いて放たれる虚式茈は、普段の省略形と比べて約120パーセントの出力になるとされる。
・さらにバフ役の術師から支援を受けて出力を200パーセントまで引き上げた場合、目測で約4キロ弱の射線上にある新宿の高層ビル群を、ほぼ完全に倒壊させる規模の破壊力を発揮する。
・このスケールから、都市部での使用は致命的な副作用を伴う禁じ手に近い扱いであることがうかがえる。

秘匿性と奥義としての位置づけ

・御三家相伝の術式は対外的にもある程度知られていることが多いが、虚式茈の存在は五条家の中でも一部の人間にしか共有されていない。
・五条悟自身が、普段は術式の呪詞や掌印を省略して発動できるレベルの術師であることからも、この技が特別な「奥の手」として扱われていることがわかる。
・作中で初めて、呪詞・掌印を省略しない完全な手順付きの発動が描写された技でもあり、術式構成の教科書的な見本でありながら、同時に秘匿された切り札でもある。

作中での使用シーンの印象

・姉妹校交流戦では、他の術師や呪霊の攻防と比べても一段階次元の違う破壊描写となっており、五条悟が持つ潜在火力の一端を象徴するシーンとして語られている。
・新宿での全力に近い運用では、街そのものをえぐり取るような描写により、術式単体の威力だけでなく、使う側にも重大な判断が必要な「戦略兵器」的な立ち位置が強調されている。
・必中の術式というより、射線上を根こそぎ削る直線的な大火力であり、標的を仕留めるだけでなく、戦況そのものを強制的にリセットする手段として描かれている。

ユーザーの声

> 五条が本気で撃った時だけ画面のスケールが別物になる感じがあって、切り札としての存在感と危険さが一目で伝わる技だと感じる。

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