ラモット [ハンターハンター]

所属・基礎データ

・所属：キメラアント軍（コルト隊）
・階級：兵隊長
・系統：強化系能力者（後天的覚醒）
・CV：浜添伸也
・特徴：モズとウサギの合成型。鋭い爪と長い耳を持つ。
・性格：残虐・短気・好戦的。

人物像・性格

極めて残忍で短気な性格の持ち主。
人間を“餌”としてしか見ておらず、女王への献上用の捕獲対象であっても構わず殺害するなど、
生物的本能に支配された暴虐的な行動を取る。

モズの遺伝子を持つ影響で、捕えた獲物を木の枝に突き刺して保存するという異様な習性を持つ。
また、他の蟻が近づいただけでも「獲物を盗もうとした」と怒り狂うほど猜疑心が強い。
性格面からコルトとの関係は極めて悪く、彼からも「制御不能な失敗作」と見なされていた。

主要エピソード

グリードアイランド帰還後のゴンとキルアがキメラアント討伐のためにNGL入りした際、
最初に交戦した強敵の一人がラモットである。
圧倒的な速度と破壊力を誇るが、最終的にゴンの「ジャジャン拳・グー」をまともに受けて吹き飛ばされ敗北。

致命傷を負いながらも生き延びたことで、念能力に覚醒。
この“死線での覚醒”をきっかけに、他の蟻たちに念を覚醒させる媒介役となる。
つまり、ラモットが生存したことが蟻全体の念拡散の起点となり、
結果としてハギャ、ザザン、ウェルフィンらの覚醒を促すことになった。

劇中で人類への脅威が急拡大した最大の要因の一つであり、
「ゴンの拳で死ななかったこと」が後の惨劇を招いたとも言われる。

念能力の覚醒と変化

強化系能力者として念に目覚めた直後は、自身の力を過信し「王になる」と豪語。
だが、ネフェルピトーと遭遇した際に絶望的な力の差を見せつけられ、即座に服従する。
以後は忠誠を誓い、彼（彼女）に従うようになる。

その後、キルアと再戦。
イルミの針による洗脳で本来の力を出せないキルアを一方的に痛めつけて悦に浸るが、
キルアが自力で支配を打ち破った瞬間、その殺気に本能的な恐怖を覚える。
挑発に乗って突撃した瞬間、すれ違いざまに頭部を掴み潰され、即死。
最後は哀れにも、怯えの表情を浮かべたまま絶命した。

能力・戦闘力

・念系統：強化系（死線覚醒）
・能力詳細：肉体の強化と高速移動に特化。攻撃力と防御力の両立型。
・特徴：念を媒介して他者を強制覚醒させる“殴打伝染”を生んだ張本人。
・格闘性能：ゴンを吹き飛ばすほどの膂力と、地を抉る蹴撃を誇る。
ただし、理性の欠如と慢心が仇となり、戦略的思考を持つ敵には弱い。

評価・意義

ラモットは、キメラアントの“念の拡散”という戦略的転換点を作った存在。
彼の生存が物語全体に連鎖的な影響を与え、
蟻軍勢の進化を加速させたことで人類との戦争を決定的なものにした。

その残虐さと狂気の象徴的キャラクターとして、
同時に“覚醒”と“恐怖”という念の本質を体現する存在として記憶されている。

読者の声（抜粋）

・「死ななかったことで最悪の展開を招いた張本人」
・「念の媒介者という立場が悲劇的で皮肉」
・「キルア戦の最期が圧倒的で鳥肌」

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