オロソ兄弟 [ハンターハンター]

所属・基礎データ

・所属：キメラアント軍（レオル＝ハギャ隊）
・階級：兵隊長
・種別：半魚人型キメラアント（兄＝緑体色／妹＝ピンク体色）
・CV：相沢まさき（兄）、大本眞基子（妹）
・念系統：具現化系（複合系統・協力型）
・能力形式：相互協力（ジョイント）型

人物像・特徴

兄妹で常に行動を共にする、強固な絆を持ったキメラアント。
「世界一強い信頼関係で結ばれている」と豪語しており、
互いの存在を前提とした連携能力を武器に戦う。

人間の兄妹をベースにしたと思われ、蟻でありながら明確な“兄”“妹”という人格関係が残っている。
普段は冷静に見えるが、戦闘になると兄妹で激しく言い争いをするなど、
仲が良いのか悪いのか判断しづらい一面を持つ。

主要エピソード

東ゴルトーの地下洞窟でキルアを待ち伏せし、部下のコバーンを使ってバッジを仕掛け、
念能力「死亡遊戯（ダツDEダーツ）」によってキルアを死の淵まで追い詰めた。

キルアは心臓に近い部位まで貫通ダメージを負いながらも、
戦闘中の会話から能力の仕組みを見抜き、反撃に転じる。
すれ違いざまに兄の首を切り落とし、直後に妹も同様に斬殺。
首を失ってもなお兄妹で口喧嘩を続け、洞窟内に放置されたまま絶命した。

キルアとの戦闘はシリーズでも屈指の心理戦であり、
“念の応用力”と“誓約のリスク”の描写が最も鮮烈に描かれた一戦とされる。

念能力：死亡遊戯（ダツDEダーツ）

具現化系を主体とした相互協力（ジョイント）型能力。
妹が創り出した「バッジ」を標的に貼り付けることで、その人物を“的”に変える。
兄が別室で投げたダーツは念で変換され、標的に貼られたバッジを媒介として攻撃が転送される。
命中時、標的の体には念魚“ダツ”が突き刺さるが、
この念魚はダーツが投げられた瞬間にしか現れず、回避は不可能。

攻撃が命中すると、現実のダツが突進してくるような貫通ダメージを与える。
一方で誓約として「BURST（ハズレ）」を引いた場合、
そのダメージが全て兄妹本人に返ってくるというリスクを伴う。
これにより、ズルや乱投を防ぐバランスが保たれている。

発動には下準備が必要で、妹によるバッジの装着と兄の投擲の両方が欠かせない。
非常に厄介で高精度な能力だが、近接戦闘への対応力は低く、
念を見切られると脆い一面もある。

戦闘評価・戦術的意義

兄妹の連携による遠隔攻撃型の念能力は、
単独の蟻では対抗できないほどの応用性を持ち、
キルアを瀕死まで追い込んだ実績からも極めて危険な能力といえる。

近接能力が乏しいため、反撃に弱いという欠点はあるものの、
敵の動きを制限する能力としては非常に完成度が高い。
キルアとの戦闘は、念戦の駆け引きを象徴するエピソードとして高く評価されている。

読者の声（抜粋）

・「キルア戦の緊張感が最高だった」
・「兄妹の口喧嘩が死後も続くのが冨樫らしい皮肉」
・「死亡遊戯の仕組みがリアルで恐ろしい」

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