ウェルフィン（ザイカハル） [ハンターハンター]

所属・基礎データ

名称：ウェルフィン（Welfin）
所属：キメラアント師団長 → 東ゴルトー王政補佐／後に反護衛軍派
系統：具現化系＋操作的応用要素（卵男／ミサイルマン）
CV：中村大樹
外見：オオカミを基にしたキメラアント。鋭い牙と毛皮を持ち、イヌ科らしく発達した嗅覚を誇る。後期には老犬のような風貌に変化。
性格：猜疑心が強く、常に周囲を疑い深読みしすぎる悪癖を持つ。頭の回転は速く策略に長けるが、臆病さが行動を鈍らせる場面も多い。
能力的特徴：臭覚による追跡に優れ、心理的揺さぶりと念能力を組み合わせた「心理戦型」の戦闘スタイルを取る。
人間時代：名はザイカハル（NGL所属）。イカルゴの旧友で、ジャイロを唯一の“王”と認めていた。
信念：表向きは権謀家だが、根底には「支配ではなく、自ら信じた王への忠義」を持ち、最終的にその記憶が彼を救う。

主要エピソード

女王死後、東ゴルトー共和国にてシャウアプフの支援を受け、政治裏工作を担当。表向きは従順な臣下として振る舞いながらも、内心では「裏の王」になる野心を抱いていた。
宮殿侵入作戦時、パーム救出のため潜入していたイカルゴと遭遇。旧NGL時代の記憶が甦り、イカルゴの覚悟に圧倒されて降伏。
その会話で、自らの仕えるべき本当の王が“メルエムではなくジャイロ”であると悟り、キメラアントこそがかつての仲間を滅ぼした敵だと認識する。
後に帰還したメルエムと対峙。王の念読取能力により敵意と恐怖を感知され、圧倒的な力の前で一気に老衰。絶望の中で、無意識に口にした「コムギ」という言葉によって、王の記憶を呼び覚ます。
その瞬間、王は怒りを鎮めて立ち去り、ウェルフィンは命を拾う。
エピローグではヒナ、レイナ、ブロヴーダと共にレイナの故郷を訪れた後、「俺の王はジャイロ唯一人」と宣言し、再び彼を探す旅に出る。

役割

【卵男（ミサイルマン）】
背中に具現化したミサイルランチャーを装着し、最大4発を発射。命中すると対象の体内に念獣「黒百足（クロムカデ）」を植え付ける。
この黒百足は対象の“反抗心”を糧に成長し、ウェルフィンに逆らうほど激痛を与え、最終的に体を突き破って殺害する。
発動条件はウェルフィンが相手に質問または命令を行うこと。その返答が虚偽または反抗的であれば攻撃が成立。対象が認識していなくても発動可能。
欠点：解除条件が設定されておらず、ウェルフィン自身の心情変化（恐怖・真実の吐露）によって黒百足が死滅する。この「念能力が発動者の内面と連動して欠点を生む」事例としても注目される。

【黒百足（クロムカデ）】
念によって創られた生物型念獣。宿主の体内で成長し、反抗心や殺意を感知して暴走。ウェルフィンの精神状態に呼応して生死が決まる。

役割：策略家でありながら、最終的には“心を取り戻した蟻”。
「コムギ」の一言で王を導いたことで、物語の裏側で最も重要な“人間的覚醒”を果たした存在。
（補助）SNS上では「最も人間に近づいた蟻」「裏の主役」「『コムギ』の一言で泣いた」と評される。

閉じる