モレナ [ハンターハンター]

所属・基礎データ

名称：モレナ＝ブルード（Morena Bordo）
所属：カキン帝国三大マフィアの一つ「エイ＝イ一家」組長
出身：カキン帝国王族系婚外子（ナスビー＝ホイコーロ王の落胤）
種別：王位継承戦の“異母姉妹”（十四王子の一人ではない）
外見：茨の冠をかぶり、額から左頬にかけて二本の裂傷痕を持つ女性。穏やかな微笑を常に浮かべている。
特徴：王族の血筋でありながら“祭孤児”として扱われ、顔を裂かれ「肉」として選別された“二線者”。
性格：虚無的で破滅志向。すべての価値を否定し、愛と破壊を同義と見なす。
象徴：茨の冠（罪と救済の二面性を象徴）／唾液による感染（愛の伝播と破滅の同化）。
CV：未登場（2025年現在・アニメ化未到達）

主要エピソード

カキン帝国の暗部を牛耳るマフィア「エイ＝イ一家」の女組長。
ナスビー王の非合法な“謝肉祭”で生まれた祭孤児であり、正統な王族ではないため社会から徹底的に排除される。
“王の血”を持ちながら「肉」として分類された存在で、同じ“二線者”たちと共に生き延びた。

その生涯は他者への愛や希望を拒絶することで成り立っており、彼女にとって“愛”とは感染のように広がる破壊の象徴である。
その思想を体現する能力「恋のエチュード（サイキンオセン）」を使い、部下に“感染”させる形で念能力を付与。
暗黒大陸行きの船内で無差別殺人を煽動し、他の二大マフィア（シュウ＝ウ一家・チャ＝ライ一家）と全面抗争を開始した。
「死によってしか世界は変わらない」と語り、破滅を“愛”と定義する思想は作中でも異質である。

念能力

特質系能力者

**恋のエチュード（サイキンオセン）** 唾液を媒介として対象を“感染”させ、自身の「発症者（感染者）」に変える。
上限人数は自分を含め23人。感染者は即座に念能力者となり、他者を殺害することで“レベル”が上昇する。

- 一般人を殺害 → +1レベル
- 念能力者を殺害 → +10レベル
- 王族を殺害 → +50レベル

レベル20を超えると自らの念「発」を得、100に到達すると新たな“0患者”となって感染を拡大できる。
モレナ自身は初登場時点でレベル45。

この能力は念の五系統を複合的に内包しており、感染した者が持つ念の系統・精神性に応じて成長の方向性が変化する。
つまり、単なる能力付与ではなく「愛を通じた進化のウイルス」として機能している。
その名の通り“恋＝伝染”をテーマにした異質な特質能力であり、カキン王族の“血による継承”を皮肉る構造となっている。

役割

モレナは、カキン帝国の歪んだ構造が生み出した“王族の副産物”。
王族という制度が産み落とした犠牲そのものであり、彼女の存在は「愛」「血」「支配」「感染」を象徴している。
破滅的でありながら、感染者たちに“愛”と“自由”を与える一面も持ち、支配から解放された新しい秩序の原型ともいえる。

（補助）SNS上では「モレナは現代版のジャイロ」「冨樫の新たな悪の主人公」「カキン編最大の鍵」と評され、
「破壊による創造」「愛と死の感染」という二重構造の象徴として注目を集めている。

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