ネフェルピトー [ハンターハンター]

所属・基礎データ

登場章：キメラ＝アント編
CV：藤村歩（2011年日本テレビ版）
所属：キメラ＝アント王直属護衛軍（第1子）
種別：猫型キメラ＝アント
系統：特質系能力者
性別：不明（設定画では女性体型）
特徴：猫耳・尻尾・爪牙・関節装甲を有する。童顔かつ中性的な容姿で、人形のような印象を与える。
一人称：「ボク」／語尾：「〜ニャ」
外見変遷：初期は金髪→中期以降は銀髪へ変更。マッドハウス版では女性的体型が強調されている。

主要エピソード

初登場と恐怖の象徴
カイトを惨殺し、操り人形に改造して弄ぶ場面で初登場。
圧倒的な戦闘力と残酷さを見せつけ、読者と登場人物に“絶望”を植え付けた。
その時点での念能力者の頂点格であり、ネテロが「ワシより強いかもしれん」と評した唯一の存在でもある。

宮殿侵入戦とコムギの治療
討伐隊の宮殿突入後、王の命令に従い負傷したコムギを治療するため、
自身の“ドクターブライス”を発動し全オーラを集中。
戦闘を放棄してまで命を繋ぐ姿勢を見せた。
この行為は「王を守るため」だけでなく、「命を救う」ための本能的慈悲にも見え、 初期の冷酷さとは対照的な変化を示す場面である。

ゴンとの最終対峙
ペイジンでゴンと再会し、「カイトを治せ」と迫られる。
しかし実際にはカイトは既に死亡しており、ピトーは「せめて最後くらい正直でいたい」と真実を伝える。
その一言がゴンの怒りを爆発させ、“成長後ゴン”の覚醒を引き起こす引き金となる。
直後、ピトーは圧倒的な力の差の前に敗北し、
「王を護りたい」という本懐を果たせぬまま息絶える。

その最期の表情は、恐怖でも絶望でもなく、 “忠義を全うした安らぎ”とも読み取れる穏やかなものだった。

念能力

玩具修理者（ドクターブライス）
外科医姿の念人形を具現化し、肉体を修復・再構築する能力。
ただし死者の蘇生は不可能。発動中は20m以上離れられず、
全オーラを集中させるため他の能力は使用できない。
この制約を逆手に取り、自身の位置を固定する戦術にも利用された。

黒子舞想（テレプシコーラ）
戦闘特化形態。バレリーナ型の念人形がピトーの体を糸で操り、
身体能力を極限まで引き出す。ピトー自身が“傀儡”となる戦闘スタイル。
王直属護衛軍の中でも最も純粋な“肉弾戦向け”の能力である。

操り人形（仮称）
複数の死体や念人形を同時に操作する能力。音声や動作を自在に操る。
カイトを“操り人形化”したのもこの能力による。

能力評価： 特質系ながら操作・具現・強化を高次元で併用し、
実質的には護衛軍内でもトップクラスの汎用性を誇る。

役割

ネフェルピトーは『HUNTER×HUNTER』の中で「命の尊厳」を描く上での中核的存在である。
カイト殺害に始まり、王とコムギの絆を守るために命を懸け、
最期には“誓約”にも似た忠義を貫いた。

その生涯は、獣と人間の境界・残酷と慈悲の両極を象徴しており、
読者からは「怪物でありながら最も人間的」と評されている。
SNSでは「ピトー＝H×Hで最も悲しい死」「猫の形をした愛の護衛」として
今も強い人気を誇っている。

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