テレプシコーラ [ハンターハンター]

① 能力概要

【名称】黒子舞想（テレプシコーラ）
【系統】操作系
【使用者】ネフェルピトー（王直属護衛軍）
【発動条件】自身が「全力で戦う」と決意したときに限り使用可能
【能力分類】自己操作型・戦闘補助型

テレプシコーラは、バレリーナの姿をした念人形を背後に具現化し、糸状のオーラでピトー自身の身体を操る能力。通常の操作系能力と異なり、自分自身を“操り人形”のように制御する点が特徴である。

② 発動形態と特徴

・背後に人型の念人形（黒子）を出現させる。
・ピトーの四肢には糸状のオーラが接続され、黒子がその糸を操ってピトーの肉体運動を強制的に制御。
・発動中、ピトーの身体能力・反射速度・攻撃精度が大幅に上昇。
・ピトー自身の意思ではなく、完全に“戦闘用プログラム”として体が動く状態となる。

この形態は、いわば自己強化のための「自動戦闘システム」であり、戦闘時の反応速度は討伐隊最速クラス。
ネテロが“強者”として認めたほどの身体能力を持つピトーが、さらにこの形態で精密制御されることで、その戦闘力は護衛軍内でも突出する。

③ 能力の目的と性質

テレプシコーラの本質は「自己操作による限界突破」。
ピトー自身の肉体を念で完全制御することにより、筋出力や反射神経の限界を超える動作を可能とする。
発動中は痛覚・恐怖・迷いといった心理的制限も排除され、純粋な戦闘効率のみを追求する状態に入る。

④ 作中での使用例・評価

・ゴン＝フリークスとの戦闘で使用。
・ピトーが「治療用（ドクターブライス）」から完全に“戦闘形態”へ移行する際に発動。
・作中では「全力で戦う」ことを宣言し、直後に発動する演出が描かれた。

この能力は、ネフェルピトーの戦闘本能の象徴ともいえる。
自己を完全に捨て、念人形に身を委ねる様は、操作系能力者の極致であり、護衛軍中でも最も狂気と理性の境界に立つ能力として知られている。

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