クインケ [東京グール]
クインケ（Quinque）は、『東京喰種』シリーズに登場する喰種対策局（CCG）が開発した対喰種専用武器。赫包（かくほう）を素材にして作られる、唯一喰種を殺せる人間の武装である。
もっと詳しく見る
概要
製造機関：喰種対策局（CCG）
素材：喰種の赫包＋クインケ鋼（特殊金属）
形状：携行時はアタッシュケース型。電気信号により戦闘形態へ変化。
名称：使用者が自由に命名（例：クラ、ナルカミ、ドウジマなど）
由来：英語表記は“Quinque”（ラテン語で「5」を意味する）。名称の由来は不明。
構造と原理
喰種の赫子（攻撃器官）を生み出す「赫包（かくほう）」を摘出し、
そこに電気刺激を与えて赫子の性質を再現する仕組み。
使用時にはケースから展開され、
電流を流すことで赫子と同様の“擬似的な発現”を起こし、武器形態へ変化する。
赫子と違い、Rc細胞の放出や再構成までは再現できず、柔軟性に乏しい。
そのため、クインケは赫子に比べて安定性はあるが応用力に欠ける。
また、赫包を保存するために“保存剤”を注入しており、
時間経過による崩壊や暴走を防いでいる。
運用と制限
・使用には生態認証が必要（登録者以外は起動不可）。
・認証解除技術を持つ喰種（例：嘉納一派）も存在。
・赫包の由来によって武器の性質が決まる。
（強力な喰種ほど高性能なクインケ素材となる）
・1つの赫包を分割して複数の武器を作ることも可能。
例：53分割ナイフ型クインケなど。
種類
羽赫（うかく）型
主に射撃・遠距離攻撃に適した軽量武器。
エネルギー消費が激しく持久力は低いが、機動性に優れる。
使用者：五里美郷／滝澤政道／田中丸望元／有馬貴将 など
甲赫（こうかく）型
重く硬質な特性を持ち、剣・金棒・盾など近接戦向けの形状が多い。
防御力が高く、肉体派の捜査官に人気。
使用者：亜門鋼太朗／篠原幸紀／有馬貴将 など
鱗赫（りんかく）型
変形・展開機構を持つ複雑な構造の武器が多く、扱いに熟練を要する。
一撃の威力が高く、ギミックを駆使した戦闘が可能。
使用者：鈴屋什造 など
尾赫（びかく）型
バランス型。突出した性能はないが、癖が少なく扱いやすい。
新人捜査官の標準装備。
使用者：鈴屋什造／伊庭藤重 など
キメラクインケ
異種赫子を組み合わせた実験的クインケ。
技術的に不安定で、試作品が数点存在するのみ。
使用者：真戸暁 など
代表的なクインケ
・クラ（真戸呉緒 → 亜門鋼太朗）
・ドウジマ（亜門 → 有馬）
・ナルカミ（有馬貴将）
・13’sジェイソン（鈴屋什造）
・銀喰（瓜江久生）
派生技術：クインクス
続編『東京喰種:re』で登場する、
**クインケを体内に埋め込み、赫子能力を人間が直接扱う改造捜査官制度**。
喰種の力を一部取り込みながら、人間としての理性を保つ存在。
主なメンバー：佐々木琲世（カネキ研）率いるクインクス班。
象徴と意味
クインケは、喰種と人間の共存を拒む“人間の抵抗の象徴”であり、
同時に“喰種の死”から作られるという矛盾を抱えた存在。
それはまさに、人間と喰種の関係の縮図でもある。
ユーザーの声
> 「クインケの構造が赫子の逆利用なのが皮肉すぎる。」
> 「好きなクインケはナルカミ。有馬の戦闘が神懸かってた。」
> 「喰種の命で人間が戦う――この業の深さが“東京喰種”らしい。」
