血塗（ちけず） [呪術廻戦]

概要

CV：山口勝平
等級：受肉体（特級呪霊相当）〔確定〕
出自：特級呪物「呪胎九相図」三番の受肉体
家族：兄・脹相（一番）／兄・壊相（二番）
嗜好：兄弟／楽しいこと
嫌いなもの：加茂憲倫（生みの親）
生得術式：蝕爛腐術〔確定〕

人物像・外見

・呪霊寄りの姿をした“人間と呪霊のハーフ”で、兄二人のような人型ではない。
・ずんぐりした胴体に細長い手足を持つカエルのような体型。青緑色の肌、額に血涙を流す人面、その下に本来の大きな口。
・額の人面は素体となった一般男性の名残で機能しておらず、呪いとしての格の低さを示す痕跡とされる。
・一人称は「俺」で、見た目の不気味さに反してどこか間の抜けた言動とコミカルさが目立つ。
・楽しいことが大好きな享楽的な性格で、兄たちを「兄者」と呼び心から慕う一方、深く考えずに突っ込むタイプ。
・壊相ほど激情家ではなく、兄が逆鱗に触れられた際には虎杖と一緒に慌てるなど三男らしい伸び伸びとした気質。
・人間や術師に対する強い恨みはないが、加茂憲倫だけは兄たち同様に強く嫌っている。

特異体質と基本戦闘力

・九相図兄弟共通の体質として、呪力を血液へ変換できる“血呪体質”を持つ。
・半分が呪霊であり特級呪物の受肉体でもあるため、血液そのものが猛毒かつ強酸のような性質を帯びる。
・自らの呪力で血を作り続けられるため、本来“失血”が最大の弱点となる血系術式の欠点をほぼ無視できる。
・四つん這いで動き、壁面・天井を活かした立体的な高速戦闘が可能。
・兄二人には格で劣るが、毒血＋術式の組み合わせで一級クラスを追い詰めうる火力を発揮する。

生得術式：蝕爛腐術（しょくらんふじゅつ）

・血塗と壊相が共有する生得術式で、血を媒介に対象を腐食・溶解させる“分解系”の術。
・血塗は二つ目の大きな口から大量の血液を吐き出し、それを浴びせて発動する。
・血そのものが毒性を持つうえ、術式付与によって“分解”の作用を得て、結果として強力な毒・腐食効果へと変質する。
・虎杖レベルの毒耐性がなければ、全身に浴びせられなくとも激痛で行動困難になるほど。
・脹相や加茂憲紀の「赤血操術」と同系統とされ、加茂家由来の血系術式の一種・発展系と考えられる。
・本来なら大量の血を消費する長時間使用は自殺行為だが、兄弟の体質により“打ち切りのない毒血弾幕”として運用可能。

コンビネーション技：朽（きゅう）

・蝕爛腐術の本領で、壊相が主に使用するが、説明上血塗も使用可能とされる技。
・対象の粘膜や傷口から血塗か壊相いずれかの血を侵入させ、どちらかが術式を発動することで、
　侵入箇所から相手の全身を“毒と激痛を伴う分解”で蝕み続ける。
・一度に離れた複数の敵へ同時に作用させることができ、術式開示を含めれば10〜15分程度で死に至らしめる凶悪さ。
・並の術師なら立つこともままならない激痛と毒性で、壊相曰く「朝には骨しか残らない」レベルの破壊力。
・両者の攻撃どちらか一方でも命中すると条件を満たすため、コンビネーションが決まった瞬間に勝ち筋を掴む設計。
・一方で“血の繋がり”を手掛かりにする釘崎の術式とは最悪の相性で、
　釘崎が自傷から簪を打ち込むことで繋がりを逆利用され、壊相と共に大ダメージを受けることになった。

活躍：八十八橋の戦い

— **八十八橋へ出現**
・偽夏油・真人らの作戦で呪術高専東京校の保管庫から呪胎九相図が持ち出され、血塗も受肉。
・兄・壊相と共に宿儺の指回収のため八十八橋へ向かう。
・同じく八十八橋の呪いを祓いに来ていた虎杖・伏黒・釘崎と遭遇し、領域内外で交戦することになる。

— **虎杖との追いかけっこから本格交戦へ**
・先に指の特級呪霊の生得領域に侵入し、そこで虎杖と交戦。
・虎杖の身体能力の高さに攻撃をいなされて苦戦する中、壊相が釘崎を領域外へ引きずり出すのを目撃し、
　自分も裂け目から外へ脱出。その後しばらく虎杖と追いかけ合いになる。

— **朽発動への布石と釘崎との相性**
・壊相の極ノ番「翅王」から逃げる虎杖たちの動線を計算し、最短で先回りして二人に血を取り込ませることに成功。
・蝕爛腐術＋朽による“分解攻撃”で一時は二人を追い詰めるが、
　血の繋がりを逆利用する釘崎の術式と相性最悪だったことで流れが一変。

— **最期**
・釘崎の攻撃で血のリンクを辿られ、自身と壊相へフィードバックダメージが発生。
・虎杖の猛攻も重なり追い詰められる中、焦って壊相の名を呼んだことで兄を動揺させてしまい、
　壊相が思わず術式を解いてしまうきっかけとなる。
・黒閃を絡めた釘崎の連続「簪」が決まった結果、血塗は頭部を内側から破裂させられて死亡した。

ユーザーの声

> 見た目は完全に怪物なのに、中身は三男らしい抜けたノリで妙に憎めない。
> 壊相とセットの蝕爛腐術コンビは性能だけ見ればかなり凶悪なのがまた良い。
> 釘崎戦の「兄者〜」と慌てるところが一番人間味あって好き。

関連項目

・脹相／壊相／呪胎九相図／蝕爛腐術／八十八橋の戦い／加茂憲倫 — 兄弟関係と術式系譜の把握に有用。

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