ブーメランスネイク [テニスの王子様]

概要

初出：地区大会・神尾アキラ戦
使用者：海堂薫（青学）
分類：スネイクショット派生技（スネイク系必殺ショット）
得意状況：ロングラリー中のコーナー戦、カウンターショット
性質：強烈な横回転＋鋭角な軌道変化によるアウトコース巻き込み型ショット

技の由来・誕生

・地区大会の神尾戦で、海堂が足を滑らせた際に偶然生まれた一撃が原型。
・横回転の強いスネイクショットが偶然ポールの外側を通過し、回転の力でコート内に戻った。
・この“偶然の奇跡”を再現するため、乾貞治の分析指導を受け特訓を開始。
・関東大会初戦ではまだダブルスコートにしか入らない未完成技だったが、氷帝の鳳長太郎・宍戸亮ペア戦でついにシングルスコートに収めることに成功し、ブーメランスネイクは完成した。

技の構造・原理

・ボールに極めて強い横回転を与え、ネットポールの外側を通過させながら再びコート内へと戻す。
・理論上、通常のストレートショットでは不可能な“アウトコース経由のインコース着弾”を実現。
・ネットの高さを避けながらも、ポールすれすれを通す繊細なコントロールが求められるため、成功率は非常に低い。
・軌道上は「S字カーブ」に近く、スネイクの“蛇のような曲線”をさらに誇張した形となる。

球威・性能分析

■ 球威：★★★★☆
スピードがなければコーナーを狙うカウンターとして成立しない。ネット下すれすれの低弾道で通すため、相手の反応を許さない高速ショット。

■ 回転量：★★★★★
コート外からボールを戻すには極端な横回転が必要。スネイクよりも強い“返りのスピン”を生み出すためのリストワークが要求される。

■ 決定力：★★★★☆
ポールを巻いて入るため返球はほぼ不可能。通常のクロスやストレートでは取りづらい“死角”を突くコースに落とせる。

■ 使い勝手：★★★☆☆
センター寄りの打球に対しては使えないため、発動タイミングが限定される。ただし、これにより相手がコーナー攻めをためらい、戦術的抑止効果を持つ。

戦術面での影響

・スネイクとブーメランスネイクを使い分けることで、ショートクロスとロングコーナーの両極を支配可能。
・守備的カウンターながら攻撃的な性質を併せ持ち、海堂の代名詞である“粘りの中の一撃”を体現している。
・完成後は全国大会でも活用され、乾とのダブルスでは相手のリズムを崩す決定打として機能した。

乾貞治との関係

・乾が「ブーメランスネイク完成のため」にあえて海堂とダブルスを組んだ経緯がある。
・海堂が技を完成させた後、乾は「これでダブルスを組む理由はなくなった」と語るが、海堂は「まだ借りを返していない」としてコンビ継続を宣言。
・この信頼関係こそが“乾・海堂ペア”の全国大会での快進撃を支えた。

テニス的考察（実在性）

・「ポール回し」自体は現実のプロ試合でも稀に見られる。実際はコート外に逃げる相手のショットに対し、角度をつけて内側へ戻す形で行う。
・海堂のように「コート外に打ち出してスピンで戻す」タイプは実際にはほぼ不可能。
・また、プロのシングルスはダブルスよりもポール位置が内側にあるため、海堂が“ダブルス戦でシングルスラインに戻した”のは現実離れした精密さと回転量を要する芸当である。

関連技

・スネイク（原型）
・リバーススネイク（逆回転派生）
・ブーメランスネイク（最終進化形）

ユーザーの声

> 「テニプリらしさ全開の現実離れショット！」
> 「海堂の努力の結晶。乾との関係性まで含めて泣ける技」
> 「実際のテニス経験者が見ても“理論的にギリあり得る”のが面白い」
> 「地味に物理法則ギリギリで成り立ってるあたりが最高」

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