アルコス [ケントゥリア ]

概要

作品名：ケントゥリア（Jump＋連載／著：暗森透）
称号：水王（ハイドロアルコス）
所属：王国／異能階層〈天弓（イーリス）〉
身分：至高き君の子息（王子）
異能：水の支配（自然界の水のみならず生体内水分の操作が可能）
外見的特徴：異能発動時、片目に亀裂状の紋様が走る

人物像と性格

退屈を嫌う享楽主義者であり、戦闘そのものを娯楽とする傾向を持つ。
「瀕死の相手を生かして全能感を味わうのが好き」と語るなど、異常な残虐嗜好を隠そうとしない。
幼少期から“遊び感覚”で人を苦しめてきたが、殺戮を快楽目的で行うタイプではなく、標的はあくまで敵対者に限定される。

冷酷ながらも戦場では常に合理的に行動し、王国の安定のために戦う姿勢は一貫している。
そのため作中の評価は二分され、「残虐な狂人」と「国家の守護者」の両側面を併せ持つ複雑な人物として描かれている。

能力と異能

・異能名：〈水の支配〉（Hydro Control）
　— 自然下の水に限らず、生体の体内水分すら操作可能。
　— 攻撃・拘束・防御・再生を自在に行える極めて危険な能力。

・異能階層〈天弓（イーリス）〉に属し、王国最強クラスの一人。
・ユリアンと同じく片目に“亀裂の紋様”が浮かび上がることから、〈海〉や〈森〉と同系統の契約起源が示唆されている。

劇中での行動

王国を裏切ったアンヴァルを処刑し、王権に背く者への鉄槌を下す役割を担った。
その一方で、命令外の民間人や村人を殺す描写はなく、戦闘対象を限定している。
アンヴァルとの対話では彼女に「王に背けば秩序は崩壊する」と諭すなど、王族としての理と責任を語る。
その正論めいた発言は一部読者の間で「最も筋が通った王族」と評されることも。

ユリアンとは宿敵関係にあり、一度は彼を殺害。しかしユリアンが“100人分の命”を持っていたため蘇生され、最終的には彼の領域である〈海〉にて敗北・死亡した。

家族関係

・父：至高き君（王）
・妹：ラクリマ（王女）— 生前、彼女に暴力を振るっていたが、王宮で唯一彼女に関わろうとした存在でもある。

評価と位置づけ

アルコスは“序盤に出てはいけない敵”と称されるほど圧倒的な力を誇る。
作中では王国の秩序と狂気の象徴であり、彼の死はユリアンが“人の領域”を超えていく転換点として描かれている。
冷酷なまでの合理と享楽的な狂気の両立が、本作屈指の印象的な悪役像を形成している。

ユーザーの声

> 残虐さと理性が同居する、まさに王族の狂気。
> 敵としても正義としても成立しているキャラ構成が秀逸。
> “水王”の名に恥じない、圧倒的な存在感と不気味な美しさ。

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