アカシア [トリコ]

アカシア(あかしあ)は『トリコ』に登場する伝説の美食屋=「美食神」で、500年前にあらゆる食材を食覇し戦争を終結させた象徴的存在。コンビは「神の料理人」フローゼで、一龍・次郎・三虎の師でもある。

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①所属・基礎データ
CV:田中秀幸。グルメクラゲとグルメ細胞の発見者。晩年にGODを発見し大戦を止めた後、GODを含む自身のフルコース(センター/ペア/アナザ/ニュース/GOD/エア/アース/アトム)を封印。
グルメ神社に等身大像が祀られるほどの象徴で、トリコとスタージュンの父。好物はフローゼの料理、嫌いなものは戦争。

②主要エピソード
内在する悪魔ネオの囁きに従い「最果ての地」を目指す資金と情報を集めるためNEOを結成。ブルーニトロの計画下で裏世界へ逃走し、ドン・スライムを絶望させて捕食、最果ての厨房で次郎を殺害。
GOD出現後、GODとセンターを食べネオを復活させ自ら取り込むが、その“悪行”はネオに「怒りの味」を食わせて吐き出させるための計画だったと判明。
最終局面でトリコの「怒りのフルコース」を受け敗北。「ネオを…よろしく頼む」と遺し、のちに食霊としてトリコとリンの結婚式に参列。

③能力・役割
単体で捕獲レベル8000、ネオ取り込み後は30000。食運と調理観に優れ、挑発・虚飾をも戦略として用いる策謀家。
「人生のフルコース」は悪魔を支配せず共存する鍵だが、彼自身は満たされず、結果として“食”の倫理と本能の臨界を体現する最終盤のキーパーソンとなる。

総評
アカシアは善悪を越えた食欲と救済のパラドックスを担う存在であり、父・師・神・敵という多重の顔で物語の核を貫く。
ネオを利用しつつも自らも呑まれる危うさを抱え、「食」と「怒り」を通じて世界を反転させた、祝祭と破滅の両義を背負う“美食神”である。