術式 [呪術廻戦]

概要

正式名称：生得術式（通称：術式）
定義：呪力を流し指向性を与えることで発動する固有能力
構造：呪力（MP）／術式（スキルツリー）／脳構造（スキル解禁条件）の三位一体
原則：術師・呪霊1体につき術式1つ（多重保有は例外的かつ上限2～4程度）
性質：遺伝・血統と相性が強い「超能力」に近く、途中変更不可
発動コスト：呪力量＋脳への負荷（領域展開後は全術式が焼き切れ使用困難）

術式の基本性質と「電気／家電」の比喩

・呪力を「電気」、術式を「家電」に例える説明が作中で示される。
— 呪力：負の感情を源流とするエネルギー（電力）。
— 術式：そのエネルギーを流し込むことで機能する“装置”や“プログラム”。

・術師は、自身の術式に呪力を流し、方向性・形状・ルールを与えることで異能を発動する。
— 呪力が枯渇すると術式は発動不可。
— 精密な呪力操作ができるほど、同じ術式でも威力・応用性が跳ね上がる。

・術式は通常、一人（あるいは呪霊一体）につき一つが原則。
— 例外的にコピー・外付け・受肉などで複数術式を保持するケースもあるが、九十九の説明では「外付けでもしない限り脳のメモリがはち切れる」とされ、現状2～4程度が限界域。
— 複数術式持ちでも、二つ以上を同時運用することはできない。
— 領域展開を行うと、手持ちの術式すべてが“焼き切れ”状態になり、一時的に使用困難になる。

生得術式・脳構造・後天的付与

・生得術式は「生まれながらに肉体に刻まれている」固有能力。
— 術式を持たない者は呪力を持っていても、基本的な身体強化など“限定的な使い方”しかできない。
— 一度刻まれた術式は途中変更できず、呪術師としての潜在上限はほぼ生まれつきの才能で決まる。

・一方で、術式自体を扱える「脳の構造」が備わっていない者も存在する。
— そうした者が術式・呪力を扱うには、呪術師と同仕様になるよう“脳を改造する”必要がある。
— 調整さえできれば、元は術師でなくても術式・呪力を使用可能。

・呪物を取り込んで後天的に術式を刻み込むことも理論上は可能。
— ただし、虎杖クラスの肉体強度と“折れない魂”がなければ呪物に乗っ取られる自殺行為に近いと示唆されている。

術式の社会的扱いとプライバシー

・生得術式の内容を他人が勝手に公開する行為は、呪術社会では「プライバシーの侵害」と見なされる。
— 狗巻の術式を虎杖に解説した伏黒に、釘崎が顔を顰める描写。
— 日車の術式を絡めた作戦説明をする際、虎杖が本人に許可を取る描写。

・術式情報は、その人の「戦闘での手の内」「生活・人格の根幹」に直結するため、
— 現実世界でいうところの「医療情報」や「銀行情報」に近い扱いで管理されているイメージ。

術式の系統と名前の付き方

・大まかな分類として、作中では以下のような使い分けが見られる。
— 操術：何かを“操作する”系（呪霊操術／黒鳥操術／付喪操術など）。
— 呪法：呪力を通して相手や自分に影響を与える系（芻霊呪法／赤血操術など）。
— ただし実際の命名はかなり自由で、「術／法／式」など術者のセンスで名付けられている。

・代表的な術式群（ごく一部）：
— 呪言：言葉に呪力を込め、命令を強制する“言霊”系。
— 呪霊操術：調伏した呪霊を球状にして取り込み、使役する“召喚・多重術式中継”系。
— 里香：他者の術式を複製して使用する、外付け特級怨霊によるコピー能力。
— 無下限呪術：無限を具現化して絶対不可侵・空間支配・高火力を実現する五条家相伝術式。
— 十種影法術：影を媒介に十種の式神を調伏・使役する禪院家相伝術式。
— 芻霊呪法：釘と人形を媒体とする“藁人形＋釘”系呪詛。
— 無為転変：魂の形を変えて肉体を自在変形・改造する危険な術式。
— 不義遊戯／G戦杖／超人など、“戦闘ルール”そのものを書き換える系。
— 反重力機構／星の怒り／構築術式など、“物理法則や物質そのもの”をいじる高負荷系。
— 邪去侮の梯子／奸骨奪胎など、“他者の術式を消す／奪う”メタ系術式。

・この他にも、術式一覧には「偵察特化」「自己強化」「回避補助」「領域バフ」「未来視」「記憶再現」など、
— RPG的な役割が割り振られた多彩な術式が登場し、戦闘設計の幅を広げている。

ユーザーの声

> 「呪力＝電気、術式＝家電、脳＝OSって説明のおかげで、設定の厚さと『才能ゲーの残酷さ』が一気に腑に落ちる。」「必殺技というより“生き方と脳みその違い”そのものが術式になってる感じが好き。」

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