反転術式 [呪術廻戦]

概要

分類：呪力操作技術（生得術式ではない）
効果：負の呪力同士を掛け合わせて正のエネルギーを生成し、主に治癒に用いる
主な用途：自己治癒／他者治療（ごく少数）／術式反転／呪力の中和／術式の回復
他者治療が可能な術師：両面宿儺／乙骨憂太／家入硝子
自己治癒のみ確認されている術師：虎杖悠仁／五条悟／九十九由基／脹相／日車寛見／黄櫨折／裏梅／羂索 など
備考：呪力消費が激しく、習得難度も極めて高い“上級者向け”技術

性質・基本原理

・「術式」と名に付くが、生得術式ではなく**純粋な呪力操作テクニック**。
・負の呪力×負の呪力＝正のエネルギー、という形でエネルギー変換を行う。
・通常の術式発動よりも呪力消費が大きく、燃費が悪いのが欠点。
・丹田起点の通常呪力と異なり、**反転術式は頭部起点**のため、頭部破壊時は再生不可。
・首を完全に切断／貫通された場合も、首から下に正のエネルギーが送れず再生不能となる。
・真人の「無為転変」による欠損のように、魂レベルで改変された傷は反転術式では治せない。

運用：肉体再生と血液の補填

・基本運用は**損傷肉体の再生**で、軽傷ほど呪力負担が少なく、欠損が大きいほど消費も跳ね上がる。
・失われた血液は、呪力を血液へ変換する形で補填される。
・血液が細胞成分を多く含むことから、他の細胞も同様に呪力から再構成されていると推察される（作中推察）。

アウトプット：他者治療が難しい理由

・他者への治療は「理論上は可能」だが、実際に行える術師は極少数。主な理由は二つ：
— 自分の身体と他人の身体では勝手が大きく異なり、精度・効率が著しく低下する。
— 治す側の呪力が拒絶されたり、治される側の呪力が変換に応じないケースがある。
・結果として、**他者治療ができても個々人で効き目に差が出やすい**。

応用①：術式反転

・負の呪力を用いる通常術式に対し、術式反転は**正のエネルギーを術式に流し込み効果を反転**させる技術。

・整理すると：
— 術式順転：負のエネルギーを流して通常の術式効果を発動。
— 反転術式：負の呪力同士を掛け合わせて正のエネルギーを生成。
— 術式反転：生成した正のエネルギーを術式に流し、術式効果そのものを反転。

・具体例：
— 五条悟：無下限呪術の「集束」と「発散」を切り替え、「術式反転・赫」を使用。
— 羂索：反重力→重力へと性質を切り替える。
・作中で術式反転を運用しているのは、この二人のみ。

応用②：呪力の中和

・相手の呪力で構成・操作されているものに対し、正のエネルギーで呪力を中和し、**制御や効果を消す**ことができる。
・作中での明確な描写は、宿儺が万の液体金属に流れていた呪力を中和し、制御を失わせた場面のみ。
・理論上は強力だが、呪力消費の重さから、通常は防御や対処に他の手段を選ぶ方が継戦面では合理的と見られる。

応用③：術式の回復（術式リセット）

・対宿儺戦の五条悟が使用。領域展開の反動で一時的に使用不能となった術式を“回復”させる。
・実態は「術式が刻まれている脳の一部を自らの呪力で破壊し、反転術式で治癒してリセットする」という**強制再起動**に近い荒業。
・使用を重ねると脳へのダメージが蓄積し、**後遺症（領域展開不能など）**につながる。

弱点・攻略ポイント

・呪力消費の重さ：
— 通常の倍以上の呪力を消費するとされ、乙骨でさえ戦闘と並行運用で呪力切れ寸前まで追い込まれる。
— 五条・宿儺クラスは呪力量と効率の両面でこの弱点をほぼ踏み倒している例外。

・頭部・首の損傷：
— 「反転術式使いの殺し方＝頭を一撃で潰すか、毒物」というセリフ通り、頭部破壊や首の完全切断は致命的。

・毒物：
— 単純な欠損よりも、有害物質の特定と除去が非常に難しく、時間も技術も要求される。
— 裏梅は脹相の毒血による毒性だけは即座に治せず、欠損だけを回復するに留まった。
— 糖分など「多すぎると毒だが完全除去も困る物質」はさらに対処が困難で、家入ですら術式支援に細心の注意を払っている。

・脳への後遺症（術式回復を乱用した場合）：
— 五条は術式の回復を5回行った結果、領域展開が使用不能となる後遺症を負った。
— 反転術式と六眼に慣れた五条ですらこの結果であり、他術師にとっては文字通り「死にに行く」レベルのリスク。

主な使用者と特徴

・五条悟：
— 自己治癒が可能。
— 無下限呪術常時発動による脳負荷を、反転術式で常時セルフ修復し続けている。
— 術式反転「赫」、術式の回復（脳リセット）など、応用面でもトップクラス。

・両面宿儺：
— 自他ともに治癒可能。
— 指・手・心臓といった致命的欠損を平然と再生し、伏黒の仮死状態も瞬時に回復。
— 乙骨以上の呪力量と高効率な呪力運用により、反転術式で呪力切れを起こす描写がほぼない。

・家入硝子：
— 自他治癒可能な医師。
— 欠損部位の完全再生こそ苦手だが、医学的処置と併用することで千切れた腕の接合なども行えるとされる。
— 有事には1級術師クラスが常時護衛につくほど、呪術界の生命線的存在。

・乙骨憂太：
— 自他治癒可能。
— 戦闘しながら複数人に反転術式をかけるなど、正のエネルギーの総量でゴリ押しする運用も可能。
— ただし燃費が悪く、リカ未接続時は呪力切れ寸前まで追い込まれる場面もある。

・裏梅：
— 自己治癒可能。
— 肉体の損傷は瞬時に治せるが、脹相の毒血など毒物への対応は遅れがち。

・黄櫨折：
— 自己治癒可能。
— 眼球や歯を爆弾に変える術式上、戦闘のたびに欠損→即再生を繰り返す（※術式の一部とする“縛り”説は作中考察レベル）。

・秤金次：
— 反転術式そのものを“会得”しているわけではなく、術式効果による**限定的な自動反転**。
— ボーナス中の4分11秒間は、欠損・毒・致命傷を問わずオートで超速再生。

・羂索：
— 自己治癒可能で、千切れた腕も即再生できる高レベルの反転術式使い。
— 術式反転も行い、夏油の遺体状態から見ても高度な回復技術を持つと推察される。

・九十九由基：
— 自己治癒可能。
— 即死級の全身重傷を短時間である程度まで回復してみせるが、他者治療の描写はない。

・虎杖悠仁：
— 決戦前の1ヶ月で脹相と共に習得。
— もともと異常にタフな肉体に反転術式が加わり、致命傷級のダメージも短時間で立て直し可能に。
— まだ習得直後のため、短時間に致命傷を連発すると回復が追いつかない。

・脹相：
— 自己治癒可能。
— 「呪力を血液に変換できる体質」が反転術式の仕組みと近く、習得難度が他術師より低かったと考えられる。
— 呪力消費面でも有利で、効率よく自己再生が可能。

・日車寛見：
— 宿儺戦で腕の再生に成功し、呪術師としての異常な成長速度を示した。

ユーザーの声

> 「“負のエネルギーを掛けて正にする”って発想が呪術廻戦らしい／万能に見えてちゃんと殺し方や穴があるバランスが好き」

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