田口 [ふつうの軽音部]

所属・基礎データ

所属：谷九高校軽音部／バンド「protocol.」ベース担当。
学年：1年。
性格：思慮深く慎重で、周囲の空気をよく読む。
外見：短落ち着いた印象の男子生徒。表情には常に冷静さがあり、バンド内では調整役として機能している。
音楽スタイル：派手さよりも支えを重視する堅実なベーシストで、音のバランス感覚に優れる。
特記事項：幸山厘（こうやま・りん）とはいとこの関係にあり、部内でもその縁が複雑な人間関係に絡む要素として描かれている。

主要エピソード

田口は「protocol.」の初期メンバーの一人であり、バンド内では安定感を担う存在。
他バンドへのヘルプ参加経験もあり、プレイヤーとしての柔軟性が高い。
彼は鷹見項希の突発的な行動や感情的な対立に巻き込まれることが多く、その度に場を取りなす姿勢が見られる。
一方で、そうした気苦労の多さが彼をより慎重で観察的な性格にしている。
作中では「気苦労役」「巻き込まれ役」として描かれながらも、彼の発言や行動には常に理性的な視点があり、
感情に偏りがちな「はーとぶれいく」や「protocol.」メンバーたちの対比として機能している。
また、いとこの厘との関係では、彼女の策略的な一面を見抜きつつも深入りせず、
互いに静かな理解を交わす場面が印象的である。

演奏・役割

田口の演奏は、安定したリズムと精密な音作りが特徴。
派手なベースラインを弾くことは少ないが、リズム隊としての堅実な支えを確実に果たすタイプである。
「protocol.」のサウンドの中で最も“聴かせる”というより“整える”意識が強く、
遠野元（Dr）とのコンビネーションも高く評価されている。
また、技術面だけでなく、他メンバーが衝突した際の調停役としての存在感も強い。
バンド全体を冷静に見渡す田口の立ち位置は、物語の中でも「理性の象徴」として機能しており、
彼のベースは音楽的にも物語的にも“安定の軸”となっている。

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