プロトコル [ふつうの軽音部]
「protocol.（プロトコル）」は『ふつうの軽音部』（クワハリ／出内テツオ、集英社・少年ジャンプ＋連載）に登場する、谷九高校軽音部内の実力派バンド。<br> 主人公・鳩野ちひろ率いる「はーとぶれいく」と対峙するライバル的存在として描かれている。<br> メンバーそれぞれが高い演奏技術と強い個性を持ち、バンドとしての完成度は作中でもトップクラス。
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所属・基礎データ
所属：谷九高校軽音部。
バンド名：protocol.（プロトコル）。
活動形態：学内軽音部内での正式バンド。
立ち位置：文化祭・校内ライブなどで「はーとぶれいく」と並ぶ代表格として登場。
サウンド傾向：テクニカルかつ完成度重視の構成。
鳩野たちの“未完成で感情的な音”に対し、protocol.は“完成度の高い音楽性”で対を成す関係にある。
メンバー構成
ギターボーカル：鷹見項希（たかみ・こうき）
ベース：田口流哉（たぐち・りゅうや）
ドラム：遠野元（とおの・げん）
ギター：水尾春一（みずお・しゅんいち）
※初期は藤井彩目がギターを担当していたが、脱退後に水尾が加入。
それぞれが高い演奏スキルを持ち、部内でも“上手い方のバンド”として描かれている。
鷹見を中心に、冷静かつ明確な方向性をもって音を作り上げる姿勢が特徴。
鳩野たちのような情動的なぶつかり合いではなく、構成・アレンジ・音質を緻密に整えるバンドである。
作中での役割
protocol.は、『ふつうの軽音部』における「完成と未完成」「上手さと不器用さ」の対比構造を象徴するバンドである。
鳩野たち「はーとぶれいく」が“感情と衝動”で音を鳴らす一方、protocol.は“理性と技巧”で音を構築する。
文化祭前後のエピソードでは、両者の音楽観の違いが衝突の形で表現され、物語の中核を形成している。
また、鷹見と彩目の過去の関係や、田口と遠野の内面的な対立など、メンバー間のドラマ性も強く、
単なるライバルバンドではなく“鏡写しのもう一つの軽音部”として描かれている。
protocol.の存在によって、『ふつうの軽音部』は「音楽をやる理由」という主題を多面的に描き出している。
