幸山厘（りんちゃん） [ふつうの軽音部]
幸山厘（こうやま・りん／りんちゃん）は『ふつうの軽音部』（クワハリ／出内テツオ、集英社・少年ジャンプ＋連載）に登場する谷九高校軽音部の1年生。<br> 長身のショートヘアで、おっとりとした雰囲気のベーシスト。<br> 控えめな性格ながらも、観察力と計画性に優れ、バンド活動の裏側を動かす重要人物として描かれている。
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所属・基礎データ
所属：谷九高校軽音部／バンド「ラチッタデッラ」→鳩野ちひろを中心とした新バンド（はーとぶれいく）への再編に関与。
担当：ベース。
誕生日：1月5日。
性格：引っ込み思案でお淑やかだが、環境を冷静に観察する思慮深さを持つ。
好きな食べもの：りんご。
好きな本：遠藤周作『沈黙』。
好きな動物：鳥。
好きな曲：BUMP OF CHICKEN「メロディーフラッグ」。
口癖：「機熟（きじゅく）」。
特徴的な言動として、物事を俯瞰的に見て「画を描く」と表現する癖がある。
主要エピソード
厘は当初、鳩野ちひろ・ヨンス（田端陽一）・かっきー（柿田駿）とともに「ラチッタデッラ」というバンドを組んでいた。
おっとりした性格に見えるが、他人の心理や関係性を読む洞察力が高く、バンドの内部状況を常に冷静に把握している。
ある夜、鳩野が視聴覚室でandymoriの「everything is my guitar」を歌う姿を見たことが転機となり、彼女を“神”として崇拝するようになる。
その後、鳩野がボーカルを務める新バンドを作るために、厘はヨンスとかっきーを巧みに動かし、「ラチッタデッラ」を事実上解散に導いた。
表面上は静かで柔らかいが、裏では計算された行動を取り続けており、作品中では「神のために動く策略家」として描かれる。
演奏・役割
ベーシストとしての厘は、安定したリズムと正確な音運びを持つ。
作中でもprotocol.の鷹見から「陰で相当練習してると思う」と評されており、努力型の実力派として位置づけられている。
演奏面では目立つソロや派手な動きは少ないが、音の下支えと構成の維持を一貫して担っており、バンド全体の“骨格”を形成している。
また、彼女の演奏スタイルは性格と一致しており、派手さを避けつつも緻密な支えを重視する傾向が見られる。
演奏中の感情表現は控えめだが、音の選び方や間の取り方に強い意図が感じられ、
その冷静さと構築性が「はーとぶれいく」の安定したサウンドを形づくる要因の一つとなっている。
