万（よろず） [呪術廻戦]

概要

時代：平安時代の呪術師（会津出身）
器：伏黒津美紀（受肉＝津美紀の自我は事実上死亡）
立場：藤氏直属征伐部隊「五虚将」を返り討ちにして取り立てられた実力者
性格：ヒステリック／極端な感情起伏／重すぎる片思い
関係：両面宿儺への一方的な恋慕／裏梅・羂索とも面識あり
術式：構築術式（液体金属＋肉の鎧による戦闘特化運用）
領域展開：三重疾苦（しっくしっくしっく）

人物像

・受肉前の姿は黒髪ワンレンロング＋磨呂眉の美人。
・句「イケメンも　干せばカピカピ　いとおかし」を詠み、宿儺に「季語は？」とツッコまれる狂気のギャグセンス。
・結婚願望マシマシだが、いざ本人（宿儺）を前にすると一瞬キョドる乙女面もある。
・若い男の生首や猿の脳ポタージュを並べた“結婚式妄想”など、猟奇と乙女心が混ざった危うい感性。
・生前は半裸で屋敷を徘徊していたところ、たまたま訪れた宿儺に一目惚れ→愛を教えようと抱きついて斬られる。
・裏梅に「下郎」呼ばわりされても気にしないメンタルの強さ。

宿儺との関係

・宿儺への“愛”は重く、ストーカー的かつヒステリック。
・宿儺の前で乙女ムーブをした直後、「言質取ったり‼︎ はい縛り!!」と顔芸で畳み掛けるテンションの高さ。
・初見で虎杖の中に宿儺がいると一発で見抜く洞察力。
・宿儺側は「どうでもいい」と邪険に扱うが、戦闘力は認めており、正面から堂々と戦う。
・死後も、宿儺は五条戦の最中に万の語った「愛と孤独」の言葉を回想している。

受肉と津美紀への影響

・「共生体」（来栖と天使）でも「檻」（虎杖と宿儺）でもない完全受肉タイプ。
・このタイプは器の自我が殺され沈められるため、津美紀は“死んだも同然”。
・伏黒はこの事実に気づき愕然、姉を奪われた絶望のままさらなる悲劇へ叩き落とされる。
・100点を譲渡されたタイミングで「結界の出入りを自由にする」ルールを追加し、正体を露呈。

術式：構築術式（こうちくじゅつしき）

・禪院真依と同じ“呪力から物体を無から構築する”タイプの術式。
・特殊呪具を除き、万本人が認識できる物質ならほぼ再現可能。
・ただし構築術式特有の“燃費の悪さ”は健在で、呪力量に恵まれた万ですら幾度も窮地に立たされている。
・アサギマダラの“海を越える旅”の噂から昆虫のエネルギー効率に着目し、昆虫生体機能を流用した戦闘スタイルへ到達。
・平安という昆虫研究が乏しい時代でここまで辿り着いていることから、昆虫博士レベルの研究量と執念深い探究心がうかがえる。

液体金属（中距離主力）

・呪力で物性を安定させつつ、半自律制御で体積変化・形状変化が可能な“流体呪具”。
・万の周囲を追従し、刃・鞭・槍など自在に形を変えて攻撃。
・中距離戦をほぼ一手に担う主力パーツであり、一度構築すれば呪力を通し続ける限り維持・操作が可能。

肉の鎧（近接強化パーツ）

・昆虫の咬合力・跳躍力・高速移動など、多数の生体機能を流用・特化させた“生体アーマー”。
・攻撃力／機動力／防御力を総合的に底上げし、御廚子なしの宿儺と肉弾戦で渡り合うレベルに到達。
・宿儺の呪力強化貫牛の突進＋満象の質量攻撃を受けても、鎧は破壊されつつ本体致命傷だけは防ぐ耐久を見せる。
・一方で構築術式の燃費問題により、実際の構成物は「液体金属」と「肉の鎧」にほぼ固定化されており、運用が画一的になる欠点も指摘されている。

領域展開：三重疾苦（しっくしっくしっく）

・掌印：檀陀印。
・液体金属で構成された“完全なる真球”に必中効果を付与する領域。
・完全な真球は接地面積が限りなくゼロに近いため、理論上“無限の圧力”を生み出す。
・この真球に触れたものは跡形もなく消し飛ぶ＝必中の必殺技。
・領域内のモチーフは昆虫の脳・神経で構成された世界。
・「疾苦」は“病気により悩むこと”の意で、英語の「Sick Sick Sick」とのダジャレ的ネーミング。
・宿儺への恋の病も含意されていると見られ、病的な執着と術式が直結している。

宿儺との決戦と最期

・「御廚子なしで私に勝てるとでも？」と宿儺に啖呵を切り、肉弾戦で優勢を取る場面も。
・宿儺が“愛”を知っていることを察し、それを認めたくない万は「愛を教えるのは自分」と全力でぶつかる。
・激戦の末に敗北するが、今際の際で宿儺がかつて用いていた呪具「神武解（かむとけ）」を構築。
・「私だと思って大事に使いなさい」と言わんばかりに託し、息絶える。
・宿儺も呆れつつ素直にそれを受け取り、のちに鹿紫雲戦や高専組との決戦で使用。
・日車の領域で“術式没収”を免れたのも神武解を持っていたためであり、結果的に万の遺品は宿儺の戦略上かなり役立っている。

評価と余韻

・平安最強クラスの呪力量と、構築術式への異常なまでの研究熱心さから、藤氏の征伐隊「五虚将」すら返り討ちにした怪物。
・ストーカーまがいの愛を向けつつも、宿儺からは戦士としての実力は確かに認められている。
・死後、宿儺は五条との死闘の中で万の語った「愛と孤独」の言葉を思い出しており、彼女の存在は宿儺の内面描写にも深く関わっている。

ユーザーの声

> ヤバい女×平安最強クラスの実力×昆虫オタクという、盛り過ぎなのに妙に一本筋の通ったキャラ。 > 愛と狂気のバランス、そして最期の「神武解」の託し方まで含めて、宿儺周りでは屈指の“濃い”存在感。

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