ペア [トリコ]

ペアは『トリコ』に登場する“アカシアのフルコース”のスープ枠であり、「表裏一体の雫」と呼ばれる伝説の食寳。 飲むことでグルメ細胞の右腕が覚醒し、同時に“裏の世界”を認識できるようになる。

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概要



分類:液状スープ食材(食寳)
通称:表裏一体の雫
捕獲レベル:6000
所在:グルメ界エリア7・産声の樹
対応する悪魔の部位:右腕
関連する八王:猿王バンビーナ

ペアは、アカシアのフルコースの中でも特異な性質を持つ“裏と表を繋ぐスープ”。 飲むと性別が反転する副作用を持ち、トリコら男性陣は一時的に女性化する描写がある。 二度目に飲むことで元の性別へ戻ることができ、ジョアの肉体が男体化したフローゼのものであるのも、このペアの作用によるものとされる。

かつては大陸中に溢れていたスープだったが、猿王の祖先が全てを飲み干した結果、 スープは猿王の身体の一部――“金玉”に変化しており、捕獲は極めて困難となった。

捕獲方法



ペアの捕獲条件は「猿王とのモンキーダンスを完遂すること」。 捕獲レベル6000の猿王と共に、1000の振り付けを10秒間踊りきらなければならず、 「猿武(えんぶ)」の習得が不可欠とされる。

ダンスを完遂すると猿王の金玉が外れ落ち、2つのうち1つは裏の世界へ落下。 両方を同時にキャッチし、1つに融合させて初めて真のペアを得られる。 したがって、裏の世界側にも協力者が必要になる。

また、エリア7の「産声の樹」にはペアの実が生えており、 これを得るには“同種族または同レベルの存在”との共食いが条件となる。
作中では性転換したゾンゲが猿王にキスをされることで捕獲に成功。 猿王が亡き妻と錯覚したことにより条件を満たした。

調理と効能



調理には膨大な時間と手順が必要で、
・5時間かき混ぜる → 10時間天日干し → 25時間叩き続ける → 丸一日瞬き無しで見つめる → 一週間煮込み再び干す
という工程を最低限として、カカ曰く「これでも序の口」とのこと。

しかし小松は、スープに存在する“見えない穴”を包丁で突くという独自の調理法で、 一瞬でペアを完成させることに成功。これによりスープは溢れ出し、 トリコたちはフルコースの第二品目として実食を果たした。

味は未知の次元にあり、飲んだ者は右腕の悪魔が覚醒、裏の世界を視認可能となる。 また、性別が反転する現象は“生命の裏返し”を象徴しており、 食と存在の二面性を示すものとされる。

ニトロとしてのペア



ペアは作中で最初に登場したブルーニトロの一体でもある。 アニメでは白黒の体毛に赤い髪と尻尾、漫画では水色と黒の体毛にオレンジの髪を持つ。

故郷の「青い宇宙」でネオに仲間と食材を奪われた過去を持ち、 赤い宇宙へ移り住んだのち、ネオを封印するため長く行動してきた。

かつてペアの捕獲に失敗し、瀕死のアカシアと互いの身体を食べ合ったことで深い絆を築く。 その際にアカシアの体内にネオを発見し、仲間の救出と封印の間で葛藤するも、 最終的には封印を優先する決断を下した。

ベジタブルスカイ編で初登場。オゾン草を一瞬で食べるも吐き捨てて去る描写があり、 後年エリア7編で仲間の元に復帰。トリコと小松の実力を認めつつも、 猿王の力を前に「勝てない」と判断する冷静な一面も見せた。

最終決戦ではアトム、センターと共に参戦。 ネオの復活を防ぐためセンターを自らの手で殺害し、アカシアとの因縁に終止符を打つ。 その後トリコたちに協力し、彼らの「怒りの感情」を呼び覚ますテイストチェンジを施すことで、 アカシア=ネオ戦の勝利に繋げた。戦後は涙を流しながらアカシアとの思い出を回想している。

ユーザーの声



> 性別が反転するスープって発想がトリコらしい狂気。
> 小松の“見えない穴”を突く調理が神がかってた。
> ペアとアカシアの関係性が切なくて胸が締めつけられる。