センター [トリコ]

概要

分類：液状生命食材（蘇生系）
捕獲レベル：10000（GODと同等）
対応する悪魔の部位：心臓
関連する八王：竜王デロウス（守護者）
所在：地球内部・エリア0（深度35,000km）

アカシアが生涯で最も秘匿した食材であり、フルコースの中でも唯一その存在を公にしなかった。 グルメ神社の食殿が七つしかないのは、この「センター」が隠された八つ目の食殿にあたるためである。
その圧倒的な蘇生力から“人智を超えた神の食材”とされ、アカシア自身も封印を施した。

存在と発見の経緯

長らくその在り処は不明だったが、第二部グルメ界編にて、 ジジの采配によりアナザ〜GOD捕獲後にエリア1へ向かい、センターを求める計画が立てられる。
真の所在は地球内部3万5千km地点、ブルーニトロが投下したグルメ細胞核の落下地点＝エリア0であった。 エリア1はその通過点に過ぎず、そこへの入口はすべてのエネルギーを吸収してしまうため、 GODを食べていない者は即座に干からびて死ぬとされる。

GOD捕獲戦の最中、愛丸はブランチに導かれ、菌の能力と食運によって唯一GODを食さずにエリア0へ到達。 そこでセンターを発見し、物語上初めてその存在が確認された。

外観と効能

見た目はドロッとした液体状で、摂取すると一時的に全身の毛が抜け落ちる。 だが体内では心臓が増えたかのように血流が活性化し、呼吸するたびに快感が全身を駆け巡る。
致命傷を負っていても瞬時に癒し、失われた器官を再生させる蘇生能力を持つ。 グルメ細胞の悪魔の“心臓”を制御可能にし、生命の限界を超越させる。

効能は神格的であるが、味についての描写は一切存在せず、ただ“生きる実感そのもの”とされる。

正体と由来

センターの実態は、宇宙から飛来したグルメ細胞核。 ブルーニトロが地球へと投下した“始まりの種”であり、この惑星の生命を生み出した根源物質である。
グルメ細胞由来の存在であるニトロたちは、自らの起点でもあるこの食材を食すことができず、 “星のフルコース”からは除外されていた。

また、数百年前にアカシアが治療に用いた「療水」はセンターが地表へ湧き出したものであり、 これを守護する竜王デロウスは、三虎ですら近づけば重傷を負うほどの強さを誇る。

関連エピソード

最終決戦後、ゾンゲの食運の影響でセンターが地表へ溢れ出し、 エリア2全域の負傷者が瞬時に癒されるという奇跡が起きた。 その力は人間・獣・植物を問わず全ての生命を再生させる。

ブルーニトロとしてのセンター

ブルーニトロの1体としての“センター”は、全身が黒く頭頂部に三本の房を持つ個体。 ジョアの会合以来長く姿を見せなかったが、その間アカシアの前菜＝センターを実際に捕獲していた。
再登場時にはテリークロス率いるバトルウルフ群と交戦。 仲間ペアにセンターを託し、自ら「オレに殺されれば復活できる」と言い残して命を絶つ。 これは、ネオに捕食された場合は復活不能であることを知っての自己犠牲であり、裏切りではない。

ユーザーの声

> 生命の起点そのものが“前菜”という発想が神がかっている。
> 食べるだけで蘇るという設定がトリコ世界の極致。
> ブルーニトロ版センターの自己犠牲は静かな名シーン。

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