アトム [トリコ]

概要

分類：液体系グルメ食材（ドリンク）
捕獲レベル：不明（アナザ・GODに次ぐ高難度）
所在：グルメ界エリア3（クラウドマウンテン）
対応する悪魔の部位：脳・神経系
関連人物：ココ／タイラン

アトムは、雲の火山「クラウドマウンテン」で噴出するマグマが宇宙由来の有毒物質を吸収し、滝となって流れ落ちた液体が凝縮して生まれた食材。 その毒素は極めて強く、調理にはアナザやGODに次ぐ難度が要求される。 エリア3一帯は“毒の雲海”に覆われており、ブルーニトロがレッドニトロに作らせた「知恵熱橋」を渡らなければまともに行動できない危険地帯でもある。

発見と調理

メテオガーリック編で、ココが自身のフルコースのドリンク枠として探していることが語られる。 グルメカジノのライブベアラーは「ジダル王国の専属料理人ジョアなら知っている」と述べ、アトムの存在が初めて示唆された。

後に、毒の扱いに長けたココと毒蛇タイランが協力して捕獲。 二人の毒の適応力と解析能力によって毒素の無害化と調理が実現し、ココのフルコースのドリンクとして正式に組み込まれた。

味と効能

味に関する詳細な描写はないが、アトムを飲むことで“美食物質（グルメマター）”と呼ばれる不可視のマテリアルを視認できるようになる。 この能力は、世界の真理そのものを“味覚”で認識する段階に相当し、精神と肉体の統合をもたらすとされる。

また、摂取者はグルメ細胞の悪魔の「頭脳」と「動体」を制御可能となり、 生命エネルギーの流れを自在に操ることができる。 この性質から、アトムは“究極の知覚拡張食材”とも称される。

環境と構造

アトムは火山性の雲の中で生まれた有機物と無機毒素の融合体であり、 その液体は光の屈折を変化させるほど高密度なエネルギーを含む。 毒が抜けた瞬間に虹のような輝きを放ち、液面には極小の生物のような泡が立ち上る。

これらの泡は飲む者の細胞と共鳴し、思考や感覚の速度を飛躍的に高める働きを持つ。

ブルーニトロとしてのアトム

ブルーニトロの一体としてのアトムは、アフロヘアが特徴的な個体。 エリア7編ではアカシアのスープ「ペア」を捕獲するため、味仙人カカになりすまして登場。 トリコ一行を利用して猿王バンビーナを倒させようとするが、逆にココの策略にはまり失敗。 その後、猿王と恋人の舞を妨げたことで吹き飛ばされてしまう。

最終決戦ではネオに対抗すべく参戦し、ペアやセンターと行動を共にするも、 鉄平の能力でウチューリップの種を植えられ、苗床状態のまま乾眠に入る。

象徴性と位置づけ

アトムはアカシアのフルコースの最終品として、“知と感覚の完全統合”を司る食材とされる。 GODが「食の王」であるならば、アトムは「意識の王」。 食を超えて“存在を味わう”境地へ至るための鍵であり、 美食世界の終着点を飾る究極のドリンクである。

ユーザーの声

> 食材なのに“意識覚醒アイテム”という発想がトリコらしい。
> 雲の火山と毒の滝という舞台設定が幻想的すぎる。
> ココのフルコースの締めにふさわしい静かな完成形。

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