アナザ [トリコ]

概要

分類：魚類系グルメ食材
別名：魚宝（ぎょほう）
捕獲レベル：7800
所在：エリア6（星屑の川一帯）
対応する悪魔の部位：舌
関連する八王：鯨王ムーン

アナザはエリア6の海の旨味を絶えず生成し続ける存在であり、その濃厚なエネルギーゆえに八王・鯨王ムーンに追われていた。 ムーンの捕食から逃れるために光速を超えて移動した結果、時間が停止したような“裏の世界”と、 死者の魂や食欲が集う“魂の世界”を生み出した。

アナザが光速を超える際に数千回も脱皮を繰り返し、その抜け殻が旨味の源としてエリア6全体を潤している。 「星屑の川」とはアナザが泳いだ跡そのものであることが後に判明した。

味と効果

食べるとグルメ細胞の“舌”が覚醒し、今まで味を感じられなかったものまで“食材”として認識できるようになる。 例として作中では、木材や岩といった「人間にとって味のないもの」を“美味”と感じ取れるようになる描写がある。 トリコは実食時、周囲の風景までもご馳走に見え、岩を食べて「うまい」と感じるほど舌が進化した。

この味覚の拡張によって、次のフルコース食材「ニュース」を味わうための感覚を得ることになる。

調理と時間

アナザの調理には常識外れの時間が必要で、疲労させるのに1万年、ウロコ取りに5万年、 内臓処理と血合い洗いで10万年、一時煮込みで30万年、合計60万年以上かかるとされる。
通常の調理器具では摩耗してしまうため、七獣の素材から作られた“金の調理器具”が必須。
さらに、時間がほぼ進行しない“魂の世界”で調理する必要がある。

小松は調理工程の短縮に成功し、それでも65年という歳月を要して完成。 完成したアナザからは無数の新たなアナザが誕生し、魂の世界は旨味で満たされ、 ついには“食霊の門”が内側から破壊されるほどのエネルギーを放出した。

作中での役割と影響

アナザはゼブラのフルコースに加えられ、“味覚の開花”を象徴する食材となった。 スタージュンはアナザを食べることで自身の過去の記憶を取り戻し、 双子の弟・トリコとの絆を再認識する重要な契機となる。

またアサルディーもアナザの旨味に触れることで、かつての恋人との記憶を思い出し、新たな決意を固めた。

ブルーニトロとしてのアナザ

ブルーニトロの一体としての「アナザ」は、ティアラとイヤリングを着けた女性型の姿を持つ。 性別は存在しないが、言葉遣いは丁寧で気品を感じさせる。 必殺技は包丁状の武器で放つ「一光年螺旋おろし」。 二狼との戦闘ではGODに次いでノッキングブレスで止められ、最終的には空へと吹き飛ばされた。

“赤い宇宙”にいた頃はおかっぱ頭で口調も砕けており、後年とは印象が大きく異なる。

ユーザーの声

> 光速超えで裏の世界を生む魚って発想が凄すぎる。
> 「食えないものなどない」を体現する食材。
> 小松の65年調理が人間離れしていて感動した。

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