ディーゴ総帥 [ハンターハンター]

所属・基礎データ

名称：マサドル＝ディーゴ（Masador Diego）
所属：東ゴルトー共和国 総帥（独裁者）
CV：田口浩正
国：東ゴルトー共和国（NGLと同大陸東部に位置する独裁国家）
外見：巨体で肥満体。丸い顔にサングラスをかけ、スーツに勲章を飾るなど、典型的な独裁者の風貌。
性格：傲慢で自己陶酔的。権力を笠に着て民を支配し、自らを「偉大なる父」「王の中の王」と呼ぶ。
特徴：暴君としての誇示的生活を送り、豪華な宮殿に美女を侍らせ、美食に耽る姿が描かれる。だが物語の本筋ではその“影”が実態よりも重要視される。

主要エピソード

キメラアントの王メルエムが人間を食糧とするため東ゴルトーを訪れた際、ディーゴは王を前に「我は世紀の超指導者！全人民の偉大なる父！」と名乗り、威圧的に振る舞う。
しかしその傲慢な態度にメルエムは呆れ、「なぜこのようなゴミが王を名乗るのか」と疑問を口にする。直後、ディーゴは王によって瞬殺される。
彼の死体はネフェルピトーによって操作され、国民を「選別（しんぺつ）」へと誘導するための傀儡として利用される。
キメラアント崩壊後、事件は「ディーゴによる狂気の大量虐殺」として処理され、国家は壊滅。表向きの首謀者として“影武者”のディーゴが歴史に刻まれた。

しかしエピローグで、衝撃の真実が判明する。
本物のディーゴは30年以上前に隠居し、山間の小屋で穏やかな“晴耕雨読”の生活を送っていた。
テレビ越しに東ゴルトー崩壊のニュースを眺めながらも、特に感情を見せることはなく、全てを他人事のように受け流している。
この対比により、「偽りの権力」と「実体なき支配」というテーマが際立つ締めくくりとなった。

役割

ディーゴは、キメラアント編における“人間側の象徴的な腐敗”として登場。
王メルエムに「人の王はこの程度」と認識させ、人間社会の堕落を際立たせるトリガー的存在でもある。
また、最終的に「本物が別に存在していた」というどんでん返しは、冨樫義博作品らしい社会風刺的要素として機能している。

（補助）SNS上では「ディーゴの影武者オチが鳥肌」「王が彼を殺す場面で人間の愚かさが凝縮されている」「最後の“本物のディーゴ”が怖いほど空虚」といった声が多い。

閉じる