ジン=フリークス [ハンターハンター]

所属・基礎データ

【基本属性】
・名前：ジン＝フリークス（Jin Freecss）
・所属／立場：ハンター協会元・十二支ん（亥）／遺跡ハンター（二ツ星）
・登場作品／章：『HUNTER×HUNTER』全編（特にグリードアイランド編・会長選挙編・暗黒大陸編）
・CV：東地宏樹（成年）／高乃麗（少年／1999年版）／小山力也（2011年版）
・出身地：くじら島
・年齢：32歳（初登場時点）

【概要】
黒髪のツンツン頭に三白眼を持つ青年で、無精髭を蓄えた放浪者のような外見をしている。
鍛えられた体躯を持ち、十二支んの中でも長身の部類。
12歳で「欲しいものがある」と言い残して島を出て、わずか一人でハンター試験を突破。
以降、遺跡発掘や歴史的調査で数々の功績を残し、世界的に知られる存在となる。
しかし本人は称号や名誉に興味を持たず、「道中楽しむ」ことを信条として行動している。

主要エピソード

【ハンターとしての歩み】
第267期ハンター試験合格者。
遺跡発掘の分野では彼の研究・保護方針がそのまま世界標準マニュアルとして採用されている。
三ツ星ハンターに相当する功績を挙げているが、本人が申請を拒んでいるため昇格していない。
カイトの師匠であり、ネテロ会長からも「世界で五指に入る念能力者」と評されるほどの実力を持つ。

【グリードアイランド編】
「GREED ISLAND」の製作者の一人であり、ゲームタイトルの「G」はジン（GING）の頭文字を示す。
11人の仲間と共に制作し、自身はゲームマスターとして最終設定を担当。
ゴンの成長を見越して「磁力（マグネティックフォース）」と「同行（アカンパニー）」の行き先を分岐させ、
ゴンが単独で来れば自分の元へ、仲間と来ればカイトの元へ飛ぶように仕掛けた。
この設計により、ゴンが父を探す“修行の旅”が自然に導かれていく構造となっている。

【放任主義と親としての距離】
ゴンの母親とはすでに別れており、息子をミトに託して再び島を離れる。
メッセージボックスでは「無責任さを自覚している」と語りながらも、
「会いたければ探して来い」と挑戦的な言葉を残している。
グリードアイランドの構造そのものが“ゴンに向けた課題”であり、
結果的に父子の再会を導く舞台装置として機能する。

【会長選挙編】
ネテロの死後、十二支んの一員として会長選挙に参加。
パリストン＝ヒルと並ぶ自由奔放な思想の持ち主で、「会長になる」ことよりも「楽しむ」ことを目的として行動。
投票ルールの設計にも関与し、記名投票制を採用したのは彼の提案によるものである。
一見無責任だが、結果的には協会の多様性を保つ構造を生み出した。

【ゴンとの再会】
会長選挙最終局面でゴンが回復し、世界樹の頂でついに再会を果たす。
ジンは「欲しいものより大切なものを見つけろ」と諭し、
“旅を楽しむこと”が人生の本質であると語る。
ゴンにとっては旅の終点であり、ハンターとしての出発点となる対話である。

【暗黒大陸編】
カキン帝国が暗黒大陸進出を宣言した際、ビヨンド＝ネテロのチームに合流。
自ら「No.2として働く」と宣言し、未知の領域に対しても好奇心を示す。
十二支ん脱退後もハンター協会との関係は完全には断たれていない。

能力・役割／技能

【念能力】
詳細は不明だが、模倣や念の転写に優れた天才型能力者。
物体に念を込める技術（例：録音テープへの念メッセージ）や、
一度見ただけの打撃技を再現できる高度な制御力を持つ。
ネテロからは「念能力者としては世界で五指に入る」と評されている。

【人物像】
・「道中を楽しむ」を信条とする自由人。
・常識にとらわれない発想と直感型の思考を持つ。
・周囲を振り回すが、多くの人間に強い影響を与えるカリスマの持ち主。
・その身勝手さに迷惑している者も多く、レオリオに殴られた際は拍手喝采が起きたほど。

読者の声（抜粋）

SNS上では「天才でありながら欠陥だらけの父親」として語られ、
「完璧ではないが憎めないキャラクター」として人気が高い。
特に世界樹での対話シーンは「シリーズ最大の答え合わせ」と評され、
“父親像の再定義”として多くの読者に印象を残している。

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