ガララワニ [トリコ]

①所属・基礎データ
分類：爬虫獣類（ワニ種）／生息地：南洋バロン諸島マングローブ群生林。
捕獲レベル：通常個体5（150年物）、トリコ捕獲個体8（300年物）。
体長：20m・体高4.2m・体重12t。
寿命が長く、年を重ねるほど獰猛かつ大食漢になる。8本脚による高い機動性を持ち、筋力は直径76mmの鉄筋を素手で折るレベル。
「殺さない限り死なない」とまで評される生命力を誇る。

②主要エピソード
ウーメン梅田が次のグルメパーリーのメインディッシュとしてトリコに捕獲を依頼し、小松が同行。これが両者の初共演となる。
300年生きた個体との戦闘で、圧倒的な怪力と生命力を見せるも、トリコのフォーク＆ナイフによって討伐される。
捕獲後、トリコと小松が一晩で完食してしまい、パーティー用の食材としては納品できず“オーダー失敗”となった。
この個体はトリコのフルコース候補にも一時挙がったが、最終的に不採用。
後年、IGOがガララワニのクローン養殖に成功し、グルメコロシアムでも再登場。
最終的には、トリコとリンの結婚式で肉料理「エンドマンモス」の付け合わせとして供されている。

③能力・特徴
・共生蛭「バロンヒル」：口腔内に棲む蛭を使い、匂いで獲物を追跡。共生関係を築く知能を持つ。
・高機動力：水陸両用で、戦車の砲撃でも致命傷を与えにくい。
・圧倒的筋力：顎と脚の力で鋼鉄を容易く砕く。
・生命力：数百年の寿命と再生力を誇り、首骨が極めて頑丈で脳震盪を起こさない。
・味覚価値：成熟個体の肉は「世界一旨いワニ」と称され、kg単価20〜50万円。脳は珍味とされる。

④逸話・その他
・通常は肉食であり、虹の実など植物系食材は食さない。
・バロンヒルの利用により、他の大型猛獣をも狩る高い生態的地位を持つ。
・ゾンゲのフルコースにも採用されているが、それは1m未満の幼体個体。
・ゲームや番外編でも頻繁に登場し、トリコシリーズの象徴的食材の一つとして扱われる。

総評
ガララワニは『トリコ』初期を象徴する“捕獲の原点”ともいえる猛獣であり、
食欲・強靭さ・危険性を兼ね備えた「食と冒険」の象徴として描かれた。
その存在は、トリコと小松の関係性の出発点であり、シリーズ全体の食文化神話の幕開けを飾った重要個体といえる。