陀艮（だごん） [呪術廻戦]

概要

等級：特級呪霊
発生源：「海」に対する人間の恐怖・畏怖
嗜好・興味：泳ぐこと、花御
嫌いなもの：人間
生得術式：大量の水と水棲式神の生成・操作（名称不明）
領域展開：蕩蘊平線（たううんへいせん）
CV：遠藤綾（呪胎時）→三宅健太（変体後）

外見と二つの姿

・呪胎時：
　— フードを被ったタコのような姿で、芋虫のような足を引きずって移動。
　— 言葉は喋れず「ぶぅー」と鳴く程度で、臆病でゆるキャラ的な印象。
　— それでも「大量の人間を喰らう」だけの力は持っている。

・変体後（真の姿）：
　— 渋谷事変で花御の死を思い出し激昂、人骨を吐き出して脱皮。
　— 人型に近い筋骨隆々の肉体と、四肢を備えた戦闘形態へ変貌。
　— 言語能力が飛躍的に向上し、「呪霊ではない 私は陀艮」「我々には名前がある」と流暢に喋る。
　— 臆病さは消え、プライドの高い凶暴な特級呪霊らしい性格になる一方、
　　花御・漏瑚・真人の名を並べて語るなど“仲間思い”な本質はそのまま。

性格・立ち位置

・「海の恐れ」由来でありながら、蕩蘊平線が“穏やかな南国ビーチ”であるように、
　どこか優しさ・温度のある性格付け。
・花御に強く懐いており、花御を殺した呪術師たちに対して激昂して変体するほどの情の深さを持つ。
・漏瑚・真人・花御らと同じく、“人間を滅ぼす側”の特級呪霊陣営として夏油（羂索）と共闘。
・初登場時から長く“ミーティングの場だけ提供するマスコット枠”っぽく扱われており、
　その後の渋谷事変で一気に本気を見せる“ギャップ枠”でもある。

戦闘能力・基本スペック

・1級呪術師・七海建人に「HPが果てしないという感触」と評されるほどの膨大な耐久力。
・禪院直毘人・七海・禪院真希の三人がかりの攻撃を受けても、ほとんどダメージが通っていない描写。
・近接戦闘能力も高く、滞空しながら格闘・呪術攻撃を立体的に組み合わせる。
・ただし、
　— 思わぬ反撃でパニック → 同じ戦法に何度もひっかかる
　— 海の呪霊なのに基本的には陸・空で戦ってしまう
　といった「経験の浅さ」「環境活用の甘さ」が目立つ。

術式：大量の水と水棲式神の生成・操作

・詳細な名称は不明だが、
　— 大量の水を一瞬で生成
　— サメ・ウツボ・ヤツメウナギ・ダイオウグソクムシなど水棲生物モチーフの式神召喚
　という“水＋水棲生物”コンボが基本。
・呪力量が極めて豊富で、
　「水そのもの」＋「式神の物量」で押し潰すスタイル。
・特に領域展開と噛み合ったとき、後述の“死累累湧軍”が反則級の性能を発揮する。

式神：死累累湧軍（しるるゆうぐん）

・サメやヤツメウナギ、貝毒を持つアンボイナ、ウツボ、ダイオウグソクムシなど、
　様々な水棲生物を模した式神を無尽蔵に湧かせる術。
・潤沢な呪力を背景に、ほぼ“際限なし”の量を叩きつけてくる。
・蕩蘊平線の中では「当たる寸前まで姿を現さない」必中式神に近い挙動となり、
　— 回避困難
　— 迎撃しづらい
　— 数も減らない
　という、領域とセットで考えるとかなりのチート技になる。

領域展開：蕩蘊平線（たううんへいせん）

・南国のビーチリゾートのような、生得領域。
　— 砂浜、青い海、リゾート感のある景色が広がる。
　— 夏油いわく「穏やかな領域」。
・呪霊たちのミーティング場所としても常用されており、
　“敵地のど真ん中にある安全な別荘”のような役割も果たしていた。
・必中効果の出力を分散しつつ、対象の選択も可能なタイプで、
　内部では死累累湧軍との相性が最高に良い。
　「海中＋無尽蔵の水棲式神」で、敵をジリジリと削り続ける“溺死系の必殺空間”。

渋谷事変での活躍

・五条悟封印後、渋谷駅構内（マークシティ連絡通路付近）で禪院直毘人・七海建人・禪院真希と遭遇。
・序盤：
　— 直毘人の投射呪法に翻弄されるなど、やや押され気味。
・しかし、花御の死を思い出したことで感情が爆発。
　— 「よくも よくも 花御を殺したな!!」と叫び、捕食した人間の骨を吐き出し変体。
　— 真の姿となり、一気に戦況が反転する。

・中盤：
　— 真希の高いフィジカルにも対応しつつ、直毘人・七海のコンビ相手に善戦。
　— それでも1級クラス2人を同時に相手取るのは厳しく、徐々に押される。
　— 切り札の領域展開も、直毘人の異常なスピードに阻まれ、一時は発動失敗しかける。

・領域逆転：
　— 腹部に印を描くという「人間には不可能な領域展開のモーション」で強行発動。
　— 突如として蕩蘊平線へと戦場を塗り替え、直毘人たちに致命的ダメージを与える。
　— 勝利確定かと思われた矢先、伏黒恵が乱入し「嵌合暗翳庭」で領域の押し合いに突入。
　— 伏黒の策で領域に“穴”が開き、呪術師側が脱出を図る。

・最期：
　— 領域に開いた穴から、オガミ婆が降霊した“天与の暴君”伏黒甚爾が乱入。
　— 陀艮は大量の式神を一斉展開するも、
　　　水面を駆ける甚爾の規格外の身体能力と、真希から奪われた呪具「游雲」の連撃に圧倒される。
　— 空中に逃れて体勢を立て直そうとするが、それすら読んでいた直毘人に動きを制限され、
　　　最後は“研ぎ澄まされた游雲”で目にも止まらぬ速さで滅多刺しにされ祓われる。

所感・キャラの“推しポイント”

・序盤は「ぶぅー」と鳴くだけのビビり系マスコット、
　中盤で一気に“海の災害”レベルの特級へ変貌する、成長（？）演出が強い。
・花御への執着や、「我々には名前があるんだ」と叫ぶシーンなど、
　単なる怪物で終わらない“呪霊側の仲間意識”がしっかり描かれているのが魅力。
・戦闘センスの甘さや環境の活かし方の拙さも含めて、
　「ポテンシャルは最上級なのに、詰めが甘い海のボス」という印象が強く、
　そこが逆にファンから愛されるポイントにもなっている。

ユーザーの声

> ずっと“ぶぅー”言ってたゆるキャラが、花御の死でガチ特級に覚醒する流れが衝撃的。 > 領域の海リゾート感と、最後の甚爾戦のジェットコースター展開込みで「渋谷事変で一番印象が跳ねた呪霊」という感想も多い。

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