虹の実 [トリコ]

概要

分類：果実（植物系グルメ食材）
捕獲レベル：12
生息地：虹の樹（IGO第8ビオトープで栽培）
重量：約900kg／個
市場価格：1個 約5億円
トリコのフルコース区分：デザート

形状はトマトや桃に似るが、果皮はオパールのように七色に輝き、見る角度によって色が変化する。 その味は“すべての果物の味が凝縮された究極のフルーツ”と称され、食べるたびに味が何度も変化する。 果汁は一滴で25mプールの水をジュースに変えるほどの濃度を持ち、動物でさえ食べ続けてしまうほどの中毒性を示す。

作中での経緯

初登場は物語初期でありながら、トリコのフルコース「デザート枠」に即座に選ばれるほどの存在感を示した。 500年前にはアカシアと弟子たちが採取していたが、時代の経過とともに野生種は激減し、物語開始時には絶滅種とまで噂されていた。 IGO第8ビオトープでの人工栽培に成功した際には、その香りに惹かれたトロルコングが縄張りを形成し、職員が近づけない事態に。 トリコの活躍によって1個のみ安全に収穫され、半分はIGOへ、残り半分は競売を経て世界中に流通した。

しかしその後、美食會による略奪や四獣・牙王の襲来でビオトープは壊滅。 2年後に再建されるも、度重なる災難に見舞われた希少食材として描かれる。

味・効能

虹の実は、口に含んだ瞬間から味が何度も変わる“多層的味覚”を持ち、甘味・酸味・香気の移ろいを楽しめる。 その濃厚な果汁はほんの一滴でも大量の液体を風味づけでき、摂取者の幸福感と興奮を同時に引き起こす。 ただし高濃度すぎるため、摂取量を誤ると糖分過多による危険性すらある。

関連エピソード

トリコは虹の実をフルコースデザートに選定し、後の最終決戦の運命を左右する重要な象徴食材となった。 小松はこれをゼリーに加工して提供し、トリコとリンの結婚式でも同様の「虹の実ゼリー」が登場。 ゼリーの中にはシャボンフルーツ、ビックリアップル、ドドリアンボムといった希少果実が添えられ、シリーズ屈指の豪華デザートとして描かれた。

またIGOではこの実を原料とした“虹のワイン”の醸造にも成功しており、アルコール度数85％という超高濃度飲料となった。

トリコと一龍のエピソード

一龍は老年期にトリコの食材名をほとんど誤って記憶していたが、「虹の実」だけは正確に覚えていた。 それは若き日に次郎・三虎と共に修行を積んだ思い出が深く刻まれていたからとされ、 この実が“師弟と兄弟の絆”を象徴する食材としても位置づけられている。

ユーザーの声

> 初期から登場して最後まで重要という構成が美しい。
> 味が七変化する描写がトリコらしい“夢の果実”。
> 虹のワインのエピソードも含めて最高級のデザート枠。

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