センチュリースープ [トリコ]

概要

分類：スープ料理（グルメ食材系）
発祥地：極寒大陸アイスヘル（グルメショーウィンドー）
発見者：ノッキングマスター次郎（試料採取）
再現者：小松（ホテルグルメ所属）
研究者：節乃（スープの巨匠）

グルメショーウィンドーは天然の冷蔵庫として知られ、内部に保存された無数の食材が長い年月を経て自然に溶け合い、センチュリースープを形成したとされる。 透明度はほぼ100%で見た目は白湯のようだが、香りと味は想像を絶するほど濃厚で、蒸気がオーロラのように輝く。

センチュリースープ編の経緯

ノッキングマスター次郎が持ち帰ったサンプルをもとに節乃が研究を続けていたが、30年経っても完全再現に至らなかった。 そこで大富豪カーネル・モッコイが100億円の賞金をかけ、探索隊をアイスヘルへ派遣。
トリコたちは過酷な環境と美食會の妨害を乗り越え、ついにグルメショーウィンドーに到達する。

しかし内部の食材はすでに出汁を絞り尽くされ、スープは枯渇していた。 唯一残った「最後の一杯」は小松が手にするも、美食會に奪われてしまう。
その後、鉄平が崩壊寸前のショーウィンドーから奇跡的に“最後の一滴”を絞り出し、小松が味わうことになる。

再現と完成

小松は帰還後、この一滴の味をもとに再現を開始。 数か月で節乃のスープに並ぶ味を生み出したが「何かが足りない」と感じていた。
ある日、アイスヘルで救ったウォールペンギンの子・ユンのよだれが偶然スープに混ざり、あの“オーロラ”が再現されたことで、ついに完全なセンチュリースープが誕生。
この再現にはアイスヘルでの経験と偶然が重なっており、奇跡の産物と称される。

完成したスープはまずトリコ、鉄平、滝丸、マッチら冒険の仲間に振る舞われ、トリコは自身のフルコース「スープ枠」に正式登録した。
リンとの結婚式では薬膳餅を添えて提供され、参列者の“顔芸”を誘発するほどのインパクトを残した。

味・効能

見た目はほぼ無色透明だが、不純物が一切なく、濃厚な旨味と芳香を放つ。 飲めば肉料理を食べたような満足感があり、思わず咀嚼してしまうほど。
一口で笑顔になり、表情が崩れるほど幸福感をもたらすため、サニーは作中で口にすることを拒んでいる。
また、完成を感知したトリコのグルメ細胞が活性化し、失った腕の再生を加速させるなど、驚異的な生命力回復効果も確認されている。

小松版と節乃版の違い

小松版は「今世紀のスープ」として新発見食材のみで構成され、最後の要素にウォールペンギンの涎を使用している。
節乃版とは材料構成が異なるため互換性がないとされるが、両者とも古き美食家への敬意を宿している。
小松はレシピの特許出願を勧められたが、ウォールペンギンの乱獲を防ぐため非公開を選択。
その結果、センチュリースープが飲めるのはホテルグルメのみとなり、同店は六つ星レストランへと昇格した。

ユーザーの声

> 料理と奇跡が融合したトリコ屈指の名エピソード。
> “よだれで奇跡が起こる”展開が泣ける。
> アニメ版のオーロラ演出は今でも語り草。

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