禪院直哉（ぜんいんなおや） [呪術廻戦]

概要

CV：遊佐浩二
年齢：27歳→28歳（五条悟の1つ下）
身長：180cm以上（呪術廻戦展より）
所属：禪院家／精鋭部隊「炳」筆頭
等級：特別1級呪術師
出身地：京都府
一人称：俺
生得術式：投射呪法（禪院家相伝）
家族・血縁：26代当主・禪院直毘人の息子／禪院甚爾・真希・真依のいとこ
人気投票：第2回10位／第3回6位／第4回5位

人物像・性格

・つり目の狐顔に金髪ピアスという和洋折衷の美形で、京都弁まじりの柔らかい口調とは裏腹に、徹底した男尊女卑とルッキズム志向を持つ。
・「次の禪院家当主は自分で当然」と信じて疑わない自己愛と権威志向の持ち主で、父直毘人の死を待ちわびるなど家の“負の側面”を体現する存在。
・男性にも優しいわけではなく、「呪力がない男」「器量の悪い人間」など、自分が弱い・醜いと判断した相手を容赦なく見下す一方、自身は常に“強者側”に立とうと鍛錬を重ねるハングリーさも持つ。
・幼少期から呪力を持たない伏黒甚爾を見下しに行くほど性格は悪いが、同時に「圧倒的な強さ」に対しては純粋な敬意を抱いており、甚爾や五条の強さを理解し憧れ続ける“限界オタク”的な側面が描かれる。
・物語を通して価値観がほぼ一切ブレず、どれだけ痛い目を見てもクズさと強さへの執着を貫き通した“清々しい悪役”として読者に強い印象を残した。

術式：投射呪法

・禪院家相伝の術式で、父・直毘人と同じ能力。自らの視界を「画角」とし、「1秒間の動きを24コマに分割したイメージ」をあらかじめ頭の中で作り、その動きを自動トレースさせる。
・イメージ作成に失敗するか、物理法則を過度に無視する動きを作ろうとすると、術者は1秒間完全にフリーズしてしまうデメリットがあるため、膨大なセンスと訓練が必要。
・一方で「制約を破らない範囲の無茶」は許容されるため、術式を連続発動することで加速度を積み上げ、亜音速〜音速クラスまで速度を高めることが可能。直哉はこのポテンシャルを最大限引き出し、特級相当の敵にも先手を取り続ける。
・術式発動中の掌に触れた相手にも同じ「24コマ作成」が強制される仕様で、通常は対応不可能なため、触れられた側は1秒間フリーズ状態に陥る“疑似時間停止”として機能する。
・トレース中は動きを変えられないため不測の事態に弱いが、直哉はカウンターまで織り込んだ動きを事前に設計することで、この弱点をかなり補っている。総じて、彼の高い解析力と執念深い鍛錬あってこその強術式として描かれる。

主な活躍

・禪院家当主騒動と伏黒暗殺計画
　父・直毘人の遺言により一度は次期当主とされるが、「五条悟に異常があった場合は伏黒恵を当主にする」という追記により地位を奪われる。
　嫉妬と禪院家至上主義から、伏黒の暗殺を画策して動き出し、読者からはこの時点で“地雷を踏んだ男”として憐れまれる。

・脹相戦
　渋谷事変後、特級呪物出身の脹相を相手に、投射呪法を駆使して体外の血液操作をほぼ許さないほどの速度で一方的に攻め立てる。
　しかし脹相を“人間”と誤認していたため失血死前提の削りプランが崩壊し、逆に大量の血液を利用した「超新星」の前に敗北。乙骨憂太の登場で命だけは助かり、代償として虎杖殺害の報告役を請け負う羽目になる。

・禪院家壊滅と真希戦
　禪院家内で真希・真依・伏黒の謀殺計画が動く中、真希の覚醒（甚爾クラスの天与呪縛）によって禪院家が壊滅状態となり、自ら“炳”筆頭として真希の前に立ちはだかる。
　嫉妬と敬意が入り混じった感情をこじらせ、「アッチ側に立つんは俺や！」と甚爾の幻影を追いかけるように全力で真希を潰しにかかり、連続投射呪法で自身を亜音速以上へ加速。
　しかし真希は「1秒24コマ」のタネを見切り、1/24秒で動きを作るという異常な反応でフリーズを回避。直哉は自ら真希のカウンターに突っ込む形となり、一撃で戦闘不能となる。

・最期
　顔半分を潰されながらも本邸に戻り、勝ち誇ったように真希を罵倒するが、既に呪力を練れない瀕死状態。
　かつて自分が「三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」と蔑んだ“家の女”――真希と真依の母親に背後から刺され、最期の悪態「ドブカス…がぁ！！」を残して死亡するという、因果応報かつ皮肉な幕引きとなった。

評価・読者人気

・作中では禪院家の中でも人望ゼロに近く、躯倶留隊からも「クズ」「うんこ」とボロクソに言われる一方、術師としての地力は高く、作中でも屈指の“速さ”を見せる実力者として描かれる。
・読者からは「クズエリート」「悪役令息」「限界オタク」など、性格の悪さと憎めない一貫性ゆえに強烈な愛称で呼ばれ、登場直後からSNSトレンド入りするほどの話題を集めた。
・真希戦での回想や心理描写を通して、「本当に欲しい居場所と力を最後まで手に入れられなかった男」としての哀しみも浮かび上がり、ただのヘイトキャラから“愛されるクズ”へと評価が変化していく。
・人気投票では登場期間の短さにもかかわらず順位を上げ続け、第4回ではついに5位にランクイン。アニメでの遊佐浩二の演技も相まって、シリーズ後半を代表する悪役キャラとなった。

ユーザーの声

> 「ここまでブレずにクズを貫いた悪役、逆に好きになるしかない。」
> 「甚爾への憧れ方が完全に限界オタクでしんどいけど、それ込みで直哉だと思う。」
> 「最後まで“あっち側”に行けなかったからこそ、読者の記憶には一番残った気がする。」

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