澤井啓夫

経歴

・2000年『赤マルジャンプ』WINTER号にて『山中臭活劇』でデビュー。
・同年SUMMER号に読み切り『ボボボーボ・ボーボボ』掲載。
・その後『週刊少年ジャンプ』2001年12号より正式連載開始（〜2007年31号）。
　アニメ化・ゲーム化・グッズ化など多メディア展開され、ジャンプ史に残るカルト的ヒット作となる。

・2008年『チャゲチャ』連載（全8話）→早期終了。
・2009年より『キラリンチョシリーズ』執筆、PSP『ファンタシースターポータブル2』で衣装デザイン参加。
・2011年〜2014年『最強ジャンプ』で『ふわり!どんぱっち』連載。
・2014年〜2015年『少年ジャンプ＋』で続編『ほんのり!どんぱっち』を掲載。
・2018年『少年ジャンプ＋』で読切『ミンチ食堂』発表。

作風と特徴

・強烈なパロディと“意味不明の理屈”で構成される超ハイテンションギャグが持ち味。
・『ドラゴンボール』『キン肉マン』『DEATH NOTE』『ネウロ』など同誌作品へのリスペクト的パロディ多数。
・「ギャグは理屈じゃない」「笑えば勝ち」を信条に、自由奔放な構成を貫く。
・“絵が下手でも笑いが取れればいい”という原点哲学がそのまま作風となっている。

人物と逸話

・父は愛知大学名誉教授・国文学者の沢井耐三。
・尊敬する漫画家は島袋光年。『たけし』に出会わなければ漫画家になっていなかったと語る。
・『ボーボボ』連載終了後、6年間のファンレターすべてに返事を出したエピソードが知られている。
・2005年には難病の少年ファンを病院で見舞い、2時間の面会と読み聞かせを行った心温まる実話がある。

画風と哲学

・幼少期から“絵が下手”という自覚があり、だからこそ笑いを軸にした表現へ転じた。
・作品中では自虐的に「絵が汚い」とネタ化しつつ、勢いと構成で読者を圧倒。
・ジャンプのギャグ黄金期において、“勢い×狂気×純粋さ”を融合した稀有な作家と評される。

総評

澤井啓夫は“理不尽を愛し、笑いで世界をひっくり返す”稀代のギャグ職人。 その作品はギャグ漫画でありながら、構造的実験と哲学的遊びに満ちている。 ハジケを描いた彼自身が、ジャンプ史上最大のハジケリストである。

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