ボーボボ アニメ

基本情報

原作：澤井啓夫（週刊少年ジャンプ）
シリーズディレクター：芝田浩樹
シリーズ構成：浦沢義雄
キャラクターデザイン：大西陽一
音楽：亀山耕一郎
アニメーション制作：東映アニメーション
製作：テレビ朝日・東映アニメーション
放送期間：2003年11月8日～2005年10月29日
放送局：テレビ朝日系列→テレビ朝日（後期は関東ローカル）
話数：全76話（原作「闇皇帝編」途中まで）

放送の経緯

2003年秋、『釣りバカ日誌』の後番組として放送開始。 ジャンプ系ギャグアニメとしてゴールデンタイム（土曜19時）に登場したが、 内容のあまりのカオスさにより視聴者層・局の間で賛否両論を巻き起こす。

2004年10月に全国ネットから撤退し、わずか7局ローカルへ縮小。 2005年4月以降はテレビ朝日単独放送（ノンスポンサー）という異例の体制で継続され、 同年10月に第76話をもって終了。最終話告知アニメは地域別に差し替え対応された。

評価と社会的反響

・『朝日新聞』では「前作とは正反対の荒唐無稽ギャグ」と評される。
・日本PTA全国協議会調査では「子供に見せたくない番組」常連（2004年10位、2005年9位）。
・一方で「子供が見たい番組」でも上位。 　→ 賛否が真っ二つに割れた“子供番組の問題作”として話題に。
・瀬戸内海放送番審でもナンセンスさへの苦情が複数審議される。
・東映×テレ朝共同制作アニメとしては最後の非ハイビジョン作品。

放送枠と歴史的背景

テレビ朝日土曜19時枠の最後の新作アニメ。 これを最後にジャンプ系・東映アニメ作品の地上波ゴールデン枠は長期空白に入り、 再開は『怪談レストラン』（2009年）／『ワールドトリガー』（2014年）まで待つことになる。

主なスタッフ

企画：木村純一→太田賢司／森下孝三
製作担当：野田由紀夫、額賀康彦
総作画監督：梨澤孝司／美術デザイン：中村光毅
色彩設計：豊永真一／編集：後藤正浩／効果：奥田維城
制作協力：東映・電通

主題歌

🎵オープニング
・「WILD CHALLENGER」（JINDOU／第1～32話） ・「バカサバイバー」（ウルフルズ／第33～76話）

🎵エンディング
・「幸せ」（マニ★ラバ／第1～19話） ・「キライチューン」（FREENOTE／第20～32話） ・「H.P.S.J.」（mihimaru GT／第33～76話）

🎵挿入歌
・「マジカル☆ガール 田ボちゃんのテーマ」（歌：國府田マリ子）

コラボ・メディア展開

・2003年12月13日：『あたしンち』『クレヨンしんちゃん』とのコラボSP放送。
・2004年4月3日：再び3番組合同SP『春満開ギャグアニメ3連発！』オンエア。
・2019年：『Mステ ウルトラSUPER LIVE』にボーボボ（着ぐるみ）サプライズ出演。
・2021年：連載20周年記念イベント「ボボボーボ・ボーボボ展 ハジケ伝説よ 永遠に…!?」開催。

特徴と総評

・全編が「アニメ化不可能」と言われた原作の混沌をそのまま再現。
・浦沢義雄による破綻ギリギリの構成と芝田浩樹のテンポ感が融合し、
　子供向け番組でありながら大人すら置いていく“異次元ギャグアニメ”。
・倫理的にはワースト常連、芸術的にはカルト人気―― 　「カオスを美学に変えた最後のゴールデンアニメ」と称される。

ユーザーの声

> 「放送事故レベルのテンションが毎週続く奇跡」 > 「低俗って言われたけど、ギャグの純度は異常」 > 「子供時代にこれで価値観がバグった」「二度と作れない番組」

閉じる