ボーボボ 人気投票

① 所属・基礎データ

対象：『ボボボーボ・ボーボボ』第3話（週刊少年ジャンプ連載時）扉絵企画
名称：祝・連載3回突破記念「キャラクター人気投票」結果発表!!!
掲載：週刊少年ジャンプ（2001年）／単行本1巻収録
形式：架空人気投票（全順位がボーボボ）
特徴：ジャンプ恒例行事の「人気投票発表」をパロディ化したメタギャグ構成

② 内容と構成

全10位の結果はすべて「ボボボーボ・ボーボボ」。各順位には異なる“人格・セリフ”が設定され、同一人物による人気投票を装う形式が採られている。

第1位　ボボボーボ・ボーボボ（5071票）
セリフ：「みんなありがとう」 — 王道主人公風の決め台詞

第2位　ボボボーボ・ボーボボ（3072票）
セリフ：「フン」 — クール系ライバル風の一言

第3位　ボボボーボ・ボーボボ（1802票）
サブタイトル：「陽の光浴びる一輪の鼻毛！」／セリフ：「神に感謝」

第4位　ボボボーボ・ボーボボ（721票）
セリフ：「くっ ボーボボに負けた…」 — 自分に敗北するボーボボ

第5位　ボボボーボ・ボーボボ（514票）
セリフ：「順当な順位ですね」 — メタ視点のコメント

6位～10位もすべてボーボボ名義。扉絵下には「たくさんの投票、本当にありがとう!!!」と締めのメッセージが掲載され、人気投票の体裁を完全に模倣している。

③ メタ的構造と意図

・ジャンプ伝統の人気投票制度を“たった3話目”でパロディ化。
・投票自体が行われていないにもかかわらず結果を発表するという構造ギャグ。
・「キャラの同一性崩壊」を作品内メタとして可視化し、ボーボボという作品の混沌とした世界観を早期に提示した回。
・本来、掲載誌の「読者参加イベント」をも内包して笑いに変えるという高密度のジャンプ内ジャンプ風刺。

④ 反響と再評価

・この扉絵は後年の「週刊少年ジャンプ展」（2018年・2000年代の部）でも展示され、ボーボボらしい“自虐メタギャグ”の象徴として再注目された。
・SNSやpixivでは、全順位を同キャラで埋める構成を再現したパロディ投稿が多数見られる。
・ファンの間では「ジャンプ史上最も狂った人気投票」「第3話にしてジャンプ制度そのものを破壊した伝説」として語られている。

⑤ ユーザー・ファンの声

・「3話目で人気投票パロるセンス、もう勝ち確」
・「これで全部ボーボボは天才の発想」
・「ボーボボに負けたボーボボ、名言すぎる」
・「連載当時リアルで笑った」「人気投票という概念を破壊した回」

⑥ 評価まとめ

本企画は、作中ギャグの核である“自分ツッコミ構造”と“ジャンプ文化のメタ風刺”を融合した初期の代表例。 キャラ人気投票という制度自体をギャグ化することで、作品の異常性を編集部公認で可視化した稀有な事例とされる。 結果的に、「第3話にして伝説を作ったボーボボ」として、シリーズ史上でも屈指の“神扉絵”として記憶されている。

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