死滅回游 [呪術廻戦]

概要

種別：大規模呪術儀式／サバイバルゲーム章〔確定〕
主催：羂索（かつての加茂憲倫／夏油傑の肉体を乗っ取った呪詛師）
舞台：日本各地の10コロニー（東京第1・第2／仙台／桜島ほか）
目的：天元と日本人約1億人の「超重複同化」のための“慣らし儀式”
構造：泳者同士の殺し合い＋得点制＋総則追加システム
初登場：渋谷事変後の本編・死滅回游章
アニメ：TVアニメ第3期「The Culling Game（前編）」として2026年1月より放送予定、
　　　　2025年11月7日に渋谷事変総集編＋第1・2話先行上映。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

発端と経緯

・羂索は「自分の手で作ったモノでは、自分の可能性を超えられない」と悟り、
　自分の手を離れた“混沌”を起こすことで人間と呪力の新たな可能性を観測しようとする。
・その答えとして掲げたのが「天元と日本国民1億人の超重複同化」。
・星漿体同化失敗で呪霊操術の対象となった“進化後の天元”を手中に収め、
　真人の「無為転変」を流用して、
　　— 呪物を取り込ませた一般人（虎杖タイプ）
　　— 術式素質はあるが脳構造が非術師の一般人（順平タイプ）
　を「千人の虎杖悠仁」と呼ぶ覚醒術師に変え、各コロニーへ放つ。
・彼らに呪力を学ばせる“殺し合い”として死滅回游を開催し、
　結界内の呪力で日本全土に呪いをかける儀式のエンジンとした。

コロニー構造と各編のざっくり分割

・全国に10の結界（コロニー）を配置し、その結界同士を結ぶ「大きな2つの境界」で日本を覆う構造。
・死滅回游本編では特に
　　— 東京第1結界：虎杖・伏黒・日車・レジィ一派・髙羽・来栖華（天使）など
　　— 仙台結界：乙骨憂太 vs ドルゥヴ／石流／烏鷺／黒沐死の四つ巴
　　— 東京第2結界：秤・パンダ vs 鹿紫雲・シャルル
　　— 桜島結界：真希＆加茂 vs 呪霊直哉・大道・三代
　の4つが一巻ごとに分けて描かれる“4部構成”になっている。

死滅回游・基本総則（ルール）概要

・総則は開始時点で8つ用意され、その後泳者が100点消費で追加可能。要点だけ抜粋すると：

・総則1：術式覚醒後19日以内にいずれかの結界で参加宣誓が必須。
・総則2：違反者からは術式を剥奪（＝ほぼ死）。
・総則3：非泳者も結界に入った瞬間に泳者扱い＆参加宣誓済みとみなされる。
・総則4〜5：他泳者を殺すと点（ポイント）を獲得。術師5点、非術師1点が原則。
・総則6：自分に懸けられた点を除く100点を消費し、総則を1つ追加可能。
・総則7：死滅回游の“永続”を著しく妨げない限り、管理者は総則追加を認めねばならない。
・総則8：参加または得点取得後、19日間点の変動がないと術式剥奪。

→ つまり「参加を拒んでも死」、「誰も殺さず停滞しても死」という、
　“人間の可能性が見えるまで永遠に続く殺し合い”がデフォルト設計になっている。

結界の追加ルールと“バグ”

・総則とは別に、各コロニー自体にも条件（結界ルール）が存在。代表的なもの：
　　— 結界侵入時に9つの地点へランダム転送される（ただしコガネに応答しなければ回避できる“バグ”あり）。
　　— 結界内外の出入り制限と通信遮断。
・これらは「死滅回游ルール」ではなく「結界の仕様」なので、
　単に総則をいじっても意味がないケースがある（のちに総則12で条件そのものが変わる）。

主な追加総則とゲームの変質

— **総則9：泳者情報の参照**（追加者：鹿紫雲一）
・“名前／得点／ルール追加回数／滞留結界”を参照可能に。
・鹿紫雲の「宿儺を探す」ための追加だが、登録名が“虎杖悠仁”などでほぼ機能しないオチ。

— **総則10：点の譲渡**（追加者：日車寛見）
・他泳者へのポイント譲渡を可能にし、「誰かを殺さないと生き残れない」を緩和。
・総則8を“得点変動があればOK”と解釈し、「殺さず点だけ渡して生存」という抜け道を開く。

— **総則11：身代わり招集による離脱**（追加者：伏黒恵）
・100点を消費し、結界外から新規泳者を身代わりとして招き入れることで離脱可能。
・ただし、点を稼ぐ時点で多数の犠牲が前提になり、倫理的にも重いルール。

— **総則12：泳者は結界を自由に出入りできる**（追加者不明）
・一見「意味がないルール」に見えるが、追加後は実際に出入りが可能になっているため、
　総則追加と同時に“結界条件そのものが書き換えられた”と考えられている。

— **総則13・14：参加打ち切り＆特定泳者以外の全滅で終了**（追加者：羂索）
・本来“永続”に反するため追加不可能なはずのルールを、
　全国の浄界の一つ「飛騨霊山浄界」を破壊する脅しでコガネに飲ませた“意図的なバグ”。
・これにより「夏油（羂索）・伏黒（宿儺）・氷見汐梨（裏梅）を除く全泳者死亡で終了」
　という、実質“自分で終わらせろ”という縛りを自分にも課している。

— **総則15：天元同化の発動権限を宿儺（伏黒）に委ねる**
・羂索以外の誰かが“保険”として追加したルール。
・同化のスイッチを宿儺側に握らせることで、
　「成り行きではなく、もう一度あらためて理想を切り刻む」という意図が示唆される。

泳者（プレイヤー）の内訳と代表例

・泳者は大きく二種類：
　　1）過去の術師が呪物として受肉した「呪物型」（レジィ・鹿紫雲・乙骨と戦う仙台四天王など）
　　2）現代人が無為転変で覚醒した「覚醒術師型」（虎杖／日車／髙羽／麗美／シャルルら）

・代表的な高ポイント保持者／キーキャラ
　　— 日車寛見：100点超の弁護士術師。領域「誅伏賜死」で総則10を追加。
　　— 鹿紫雲一：戦国期の雷術師。総則9追加。宿儺戦を渇望。
— レジィ・スター：契約具現化術式「再契象」を使う策士。伏黒の最初の大ボス格。
— 髙羽史彦：芸人×ほぼ全能「超人（コメディアン）」で羂索と命懸けお笑いバトル。
— 乙骨憂太：仙台結界で四つ巴を収束させ、巨大な点を一気に稼ぎ伏黒へ譲渡。
— 禪院真希：呪力ゼロで結界感知外となり、桜島結界を“外側から”崩すキーパーソン。
— 来栖華（天使）：術式消滅能力と五条解放の鍵を持つ共存型泳者。

軍隊投入と“真の狙い”

・レジィは早期から「死滅回游は早々に膠着し、羂索はそこに“爆弾”を落とす」と推測。
・実際、虎杖たちの介入で各結界が“強者だけが残った膠着状態”になったタイミングで、
　羂索は各国首脳を唆し、軍隊をコロニーへ投入させる。
・しかし、軍は術式も呪力操作も持たない非術師集団であり、
　夜間の結界内で解き放たれた呪霊たちに一方的に虐殺される“供物”となる。
・羂索の真の目的は──
　　— 泳者同士の殺し合いによる呪力
　　— 呪霊に虐殺される軍人の大量死による呪力
　を合わせて結界を最大限活性化させ、日本全土に“彼岸への境界”をかけることにあった。
・レジィの予測は「軍隊が爆弾」という点では的中したが、それすらも
　「泳者だけでは回せなかった場合の保険」でしかなかったと判明する。

死滅回游の位置づけ

・物語上は「渋谷事変」に続く三大山場の一つであり、
　主要キャラの再配置・成長・決別・離脱が一気に描かれる転換点。
・システム面では“ゲーム的ルール×呪術的縛り”を極限まで組み合わせた章で、
　　— 点数と総則
　 — 結界内外の物理制約
— 呪術的縛りとバグ
　が複雑に絡み合うのが特徴。
・世界観的には「天元×人類同化」というシリーズ最大級のスケールを持つ
　“人類進化（と崩壊）の実験装置”として描かれ、
　単なるバトルロイヤル以上の意味を持たされている。

ユーザーの声

> 渋谷事変の直後に、今度は“ルールで縛る殺し合い”を持ってきた構成がエグい。
> 日車・髙羽・鹿紫雲・石流…クセしかない新キャラ祭りで、一気に世界が広がる章。
> アニメではコロニーごとの空気感の違いと軍隊投入パートがどう演出されるかが最大の楽しみ。

関連項目

・羂索／天元／渋谷事変／各コロニー（東京第1・第2／仙台／桜島）／主要泳者（虎杖・伏黒・乙骨・真希・日車・髙羽ほか） — 併読推奨。

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