御廚子 [呪術廻戦]

概要

術者：両面宿儺
分類：生得術式（斬撃系＋炎系）
正式名称：御廚子（万の呼称→作戦会議・ナレーションで追認）
主な効果：不可視の飛ぶ斬撃／条件付きで炎の術式「竈（カミノ）」「開（フーガ）」
代表技：「解」「捌」「蜘蛛の糸」「竈」「世界を断つ斬撃」など
備考：術式そのものはシンプルだが、宿儺の呪力量・縛り・解釈拡張によりトップクラスの殺傷力を持つ。

術式の基本性能

・主効果は「飛ぶ斬撃」。人間を容易に細切れにし、ビルを真っ二つにするほどの威力を誇る。
・特級呪霊でも直撃すれば致命的で、漏瑚は頭と腕を切断され、真人は魂ごと傷付けられる形で反撃を受けた。
・斬撃は不可視かつ高速、連射も可能で広範囲を瞬時に制圧できる。
・一定条件を満たしたうえで「竈」「開」と詠唱することで、斬撃から炎の術式に移行。
・炎術式は炎系特級である漏瑚を上回る高火力を持ち、矢のように射出して操ることができる。

・一方で、効果は「切る／燃やす」と非常に単純であり、概念操作レベルの術式と比べると“術式そのものの格”はやや落ちるとされる。
・五条悟も、純粋な性能だけを比較すれば自身の無下限呪術の方が上と評価している。

強みと弱点・対策

・強みは圧倒的な呪力出力と速度、連射性。単純ゆえに応用の幅も広い。
・宿儺は縛りや解釈の拡張を駆使し、「空間そのものを断つ」「粉塵爆発と組み合わせる」など運用範囲を極限まで引き上げている。

・一方、一定以上の呪力出力を持つ相手には、「解」の斬撃が切断に至らないケースもある。
・簡易領域や「落花の情」など領域対策技術で威力を軽減でき、反転術式で常時自己治癒することで事実上の無効化も可能。
・同じ術式でも、時代や術者の解釈次第で見た目や仕様が変化する特性があり、覚えたての段階では出力が低く脅威度も落ちる。

代表的な技・拡張術式

■ 「解」（カイ）
・不可視の斬撃を飛ばす基本技。
・ビルを両断し、人体をサイコロ状に刻むほどの威力と連射性能を持つ。
・斬撃はある程度形状変更が可能で、威力調整も自在。イメージ図は「普通の包丁」。
・構えを取って放つことが多いが、その気になればノーモーションでの発動も可能。
・作中で斬撃を視認し回避まで行えたのは、禪院真希とミゲルのみ。

■ 「捌」（ハチ）
・対象の呪力量・強度に応じて、最適な一太刀で“卸す”斬撃。
・「解」を耐える相手でも切断しうるが、領域展開時を除き“対象に触れる”ことが条件。
・宿儺と肉弾戦を行えるレベルの術師に対しては、致命傷にはならずダメージ止まりとなるなど、威力には上限があると考えられる。
・イメージ図は「たこ引き包丁」。

■ 「蜘蛛の糸」
・「捌」の拡張術式。
・触れた対象から蜘蛛の巣のように「捌」を伝播させ、広範囲を一気に斬り裂く。
・使用時には道路を粉々に粉砕する威力を見せた。

■ 『世界を断つ斬撃』（「龍鱗 反発 番いの流星」）
・人外魔境新宿決戦で新たに編み出された「解」の拡張術式。
・術式対象を“空間そのもの”にまで拡張し、空間ごと切断する究極の斬撃。
・無下限呪術の不可侵をも無効化し、五条悟すら切断可能。
・無下限への適応を進めた魔虚羅の斬撃を手本にしており、宿儺本人も修得の困難さを認めている。
・使用には「閻魔天印の掌印」が必須で、さらに五条戦で課した縛りにより
　1）閻魔天印の掌印
　2）呪詞の詠唱
　3）手掌による術式の指向性設定
　の三条件を同時に満たす必要がある。

■ 「竈」（カミノ）＋「開」（フーガ）
・「竈」「開」の詠唱で使用可能となる炎の術式。
・漏瑚を圧倒する高火力を持つが、単体では発動条件が厳しく、速度・範囲の面で扱いにくい。
・発動には事前に「解」「捌」の双方を対象に当てておく必要がある。

・この欠点を補うため、宿儺は「領域展開中を除く多対一での『竈』実行禁止」の縛りを設定。
・代償として、自身の領域「伏魔御廚子」内で粉塵化したあらゆる物質に「竈」と同じ爆発性呪力を付与可能となった。
・領域の出入り制限を組み合わせ、粉塵が充満した状態で「竈」を発動することで、サーモバリック爆薬に類する爆轟効果を生み出す。
・この「領域展開 → 竈」の流れは宿儺が自ら“最終奥義”と称し、魔虚羅ですら一撃で屠る威力を持つ。

■ 『魂の境界を断つ「解」』（便宜的名称）
・虎杖悠仁が新宿で発動した、術式対象を魂の境界線に絞った「解」の運用。
・両面宿儺に対して使用し、伏黒恵との魂の繋がりを不安定にさせた。
・「魂を捉える打撃」よりも対象が限定される分、魂の境界線へのダメージは大きくなっている。

代表エピソード・使用例

・漏瑚戦：斬撃と炎術式の双方で圧倒し、炎使いとしても格の違いを見せつける。
・真人への反撃：魂に触れた真人へ、逆に魂を傷付ける形で“格の違い”を示した場面。
・五条戦：空間そのものを断つ斬撃を編み出し、無下限越えの一撃を実現。
・魔虚羅討伐：伏魔御廚子＋竈の“サーモバリック爆撃”的コンボにより、一撃で魔虚羅を消し飛ばす。

ユーザーの声

> シンプルな「斬る・焼く」術式を、宿儺が工夫と縛りで最強クラスに仕上げているのが痺れる。
> 世界を断つ斬撃や竈コンボなど、インフレしつつも理屈が通っている拡張が好き。
> 無下限のようなチート術式ではなく“運用”で戦うところに宿儺の怖さと格が出ている。

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