伏魔御厨子（ふくまみづし） [呪術廻戦]

概要

使用者：両面宿儺
種別：領域展開（閉じない領域／生得領域の現実化）
掌印：閻魔天印（通常）／帝釈天印（不完全展開時）
形状：頭骨で飾られた寺院状のお堂（御廚子）を中心とする生得領域
必中効果：呪力有りの対象には「捌」／呪力無しの対象には「解」が自動発動
効果範囲：指16本時、最大半径約200m（“逃げ道を与える”縛り付き）
初発動：呪胎戴天編・英集少年院戦（特級呪霊を瞬殺）

構造と「閉じない領域」という異常性

・通常の領域展開が「結界で空間を箱化して、その内部に生得領域を上書きする」のに対し、伏魔御厨子は
　— 結界を閉じずに、生得領域そのものを現実世界に直接具現化する“反則技”。
・作中では「キャンバス無しで空中に絵を描く」「容器無しで水を溜める」「ハード無しでソフトを再生する」と形容され、
　現代術師／受肉術師を問わず「ありえない」と断言されるレベルの結界術。
・領域の“中心”は宿儺本人ではなくお堂（御廚子）側にあり、宿儺はその領域を自在に操作する支配者という立ち位置。

必中効果：「解」と「捌」によるミキサー領域

・伏魔御厨子の必中術式は「斬撃の自動連打」。
　— 呪力を帯びた対象：その呪力量と強度を自動解析し、最適な一太刀を刻む「捌」。
　— 呪力のない対象：通常の斬撃で容赦なく切り刻む「解」。

・領域が維持されている間、効果範囲内の全ての“モノ”に対して、解／捌が絶え間なく降り注ぐため、
　— 建物・地面・人間・呪霊をまとめて粉砕→“粉になるまで刻むミキサー”のような殲滅力を持つ。
・この設計により、本来「必中対象にできない」はずの**呪力ゼロの天与呪縛持ち**にも「解」を必中させられるのが最大の凶悪ポイント。

縛りとカスタマイズ：範囲・威力・竈との連携

・宿儺は「結界で相手を閉じ込めない＝逃げ道を与える」ことを自らの縛りとし、その見返りとして
　— 指16本時で**最大半径約200m**というバカみたいな広さの効果範囲を実現。
・しかし、斬撃の威力は効果範囲とトレードオフの関係にあり、五条悟戦では
　— 領域の範囲を意図的に絞り、ピンポイントで威力を高める調整を行っている。

・さらに、宿儺が課した「竈（かまど）」の縛りと連携しており、
　— 伏魔御厨子で粉砕した物質には爆発性の呪力が付与されるため、粉塵爆発のような追撃に繋げることも可能。

・結界の技量も規格外で、
　— 範囲のオンザフライ変更／手印変更／通常の閉じた領域への切り替え、など構成要素をかなり自由に調整できる。
・領域展開と同時にほぼ“ノータイム”で斬撃を降らせる運用も特徴で、
　— 「入れた時点で勝ち」の領域にありがちな油断や会話タイムをほぼ挟まない、徹底した殺意が描写されている。

不完全な伏魔御厨子（新宿決戦時）

・人外魔境新宿決戦では、満身創痍かつ脳に「無量空処」の後遺症が残る状態で
　— 三本の腕の損傷による掌印変更
　— 後遺症のない脳の部位を使った術式・結界運用
　— そのうえで効果範囲・出力・難度を落とさずに顕現させる
　という“即席の縛り＋再設計”による不完全版を展開。

・ただし長時間維持だけは不可能で、99秒で崩壊。
　それでも「この状態でここまでやるのは神業」と作中屈指の結界術として位置づけられている。

ゲームでの再現（補遺）

・『呪術廻戦 戦華双乱』
　— 宿儺の覚醒技として実装。
　— 当たれば即死の一撃必殺技だが、発生が遅く判定も狭く、しかも**味方にも当たる**という超ピーキー調整。
　— 宿儺の「盤面を何がなんでも自分のものにする」性格をゲーム性にまで反映した性能になっている。

・『呪術廻戦 ファントムパレード』
　— SSR「[本物の呪術]両面宿儺」の領域展開スキルとして登場。
　— 超高倍率8連撃＋必中＋攻撃無効化中和＋毎ターン裂傷ダメージと、原作同様の“逃げ場のなさ”を再現。
　— こちらは味方には当たらないため、安心して“万死の厨房”を乱射できる仕様になっている。

ユーザーの声

> 「“閉じない領域”って設定だけでもヤバいのに、『解／捌』＋竈まで噛み合ってて、領域の完成度が一人だけラスボス仕様すぎる。」

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