岐阜のポーズ
「岐阜のポーズ」 <br> この表現の元ネタは、臼井儀人による漫画『クレヨンしんちゃん』で、 主人公・野原しんのすけが岐阜駅に訪れた際に披露した奇妙なポーズを指す。<br><br> 「ご当地で何かやらねば」というしんのすけ的発想のもと、 岐阜駅前で突如繰り出された即興パフォーマンス。 具体的な意味や由来はなく、完全にしんのすけの悪ノリから生まれたものである。<br><br> 一見するとふざけた振る舞いでしかないが、 「岐阜のポーズ」という強いネーミングによって“ご当地公認の儀式”めいた説得力を帯び、 読者に強烈な印象を残した。
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ご当地ネタのパロディ化
観光地や地域名に無理やり紐づけて「○○ポーズ」と名付けることで、 本来存在しないご当地習慣を創作してしまう。 この“勝手に伝統化する”ギャグが、しんのすけの無責任さと一致している。
無意味さのユーモア
ポーズ自体には特別な意味はなく、 「何をしているのか分からない」のが笑いどころ。 だが「岐阜」という固有名詞がつくことで、 逆に妙なリアリティとご当地感が生まれる。
岐阜のポーズ／なぜ流行り聖地化し禁止となったのか
「岐阜のポーズ」が流行した背景には、
漫画『クレヨンしんちゃん』由来の奇妙な仕草と、
岐阜県のライブカメラ映像という偶然の舞台装置があった。
- **流行理由**：
・しんのすけの真似として「誰でも体ひとつでできる手軽さ」
・岐阜駅前ライブカメラに映り、SNSで拡散されやすかったこと
- **聖地化現象**：
現地でポーズを取る人が急増し、岐阜駅前が“ポーズの聖地”として話題に。
「ライブカメラに映りたい」という承認欲求とネタ性がブームを加速させた。
- **問題点と禁止**：
カメラに映ろうとするあまり、
道路にはみ出す・車の上で撮影するなど危険行為が発生。
岐阜県警が安全上の理由で県に配信停止を要請し、
年末にライブカメラが停止 → ブームは一気に沈静化した。
つまり「岐阜のポーズ」は、
**“意味のないギャグ”がSNSとライブカメラを媒介に社会現象化し、
やがて現実の危険行為によって幕を閉じた稀有な事例**なのである。
ネットミーム化
SNS上では岐阜県関連の話題でしばしば引用されるほか、 「意味不明なポーズ」「謎のローカル文化」を表すネタとして流用される。 観光地ネタや地方自虐的な文脈で使われることも多い。
岐阜のポーズ／ゆるキャン△コラ
『ゆるキャン△』には、名前に「岐阜」を含むキャラクター（犬山あおい＝岐阜県犬山市由来）が登場することから、
ファンの間で「岐阜のポーズ」と結びつけた二次創作イラストが散見される。
- **キャラ名の地名由来**：
ゆるキャンキャラは山梨・静岡・岐阜など中部地方の地名が多く、
犬山あおいが「岐阜代表」として岐阜のポーズをする絵がファンに親しまれた。
- **ファンアートの傾向**：
・あおいがしんちゃんのポーズを真似る構図
・ゆるキャンメンバー全員がご当地ポーズを取るパロディ
- **ネタの広がり**：
本来無意味な「岐阜のポーズ」に、“岐阜と縁のあるキャラ”を結びつけることで、
作品を越えたゆるいご当地ジョークとして定着した。
つまり「岐阜のポーズ×ゆるキャン△」は、
**ご当地性を軸にしたファンの遊び心が生んだクロスオーバーミーム**なのである。
