団長の手刀を見逃さなかった人

所属・基礎データ

CV：高橋広樹（1999年版）／松山鷹志（2011年版）
登場章：ヨークシンシティ編（マフィアンコミュニティ編終盤）
肩書：殺し屋（非マフィア所属）／念能力者

ベレー帽を被り、黒いブーツを履いた胡散臭い外見の男性。
持って回った独特な口調が特徴で、殺人を快楽とする重度の殺人嗜好症。
クラピカの見立てでは「ゾルディック家には及ばないが、他の殺し屋より格上」と評されており、
表社会には知られていないはずの“念能力”を修得している。
実力・センスともに高水準の暗殺者で、裏社会では一目置かれる存在だった。

出番・経緯

幻影旅団によるオークション襲撃事件で陰獣が全滅したことを受け、
マフィアンコミュニティはゼノ＆シルバ＝ゾルディック親子とともに彼を招聘し、旅団監視の任務にあたらせる。

監視任務中、ネオン＝ノストラードの映像をチェックしていた際に、
クロロ＝ルシルフルが居合抜きのような速度でネオンの首筋に手刀を叩き込む瞬間を見抜く。
「おそろしく速い手刀　オレでなきゃ見逃しちゃうね」という内心の台詞は、
彼の異様な観察眼と存在感を決定づけた名言となった。

その後、クロロの潜伏先を突き止めて高層ビル内で対峙し、ナイフを投げて挑戦状を叩きつけるも、
クロロの念能力「密室遊魚（インドアフィッシュ）」によって全身を喰われる。
痛覚と出血を遮断されたまま生きながら食われ、
「なぜオレはまだ生きてるんだ!?」と笑いながら絶命する壮絶な最期を遂げた。

能力・戦闘スタイル

詳細な念能力名は不明だが、念を自在に操れる実力者。
動体視力・判断力に優れ、クロロの不可視レベルの攻撃を視認できた点からも、
極めて高い知覚力と経験を持つことがうかがえる。
直接的な攻撃手段はナイフを主体とし、近接戦に自信を持っていた様子。

評価・読者の声

SNS上では「モブの域を超えた名シーン製造機」「一瞬でファンを作った伝説の男」として人気が高い。
登場は短いものの、その台詞「おそろしく速い手刀〜」はネットミームとして広く引用され、
“観察眼の象徴”や“異常な集中力”を示す言葉として定着している。
また、「もし彼が旅団にいなかったらクロロの手刀は誰にも気づかれなかった」という冗談交じりの評価も多い。
作中わずか数話の出番で、後世にまで語られる“究極のモブ”とされる存在。

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